人間にとって色味というのは、とても重要なポイントです。なぜなら、人間は色によって、食べ物の状態などを推測しているからです。例えばスーパーマーケットなどで、肉を買うとき、鮮やかな、ピンク色をしていたら、美味しそうだと思うでしょうが濁った茶色っぽい色をしていたら、消費期限を疑うでしょう。
人間の色に対するシビアな目は、食品着色料や発色剤の発展の歴史などを見ても明らかです。
ここで写真についてですが、自分で食べ物を撮ったことのある方で、撮影した食べ物が、自分の見た目より濁って撮れてしまったことのある方は多いのではないでしょうか。実は、人間の目は補正しています。写真にするとその補正が効かなくなってしまうために、周りの光の影響で、濁って見えてしまうのです。（デジタルカメラの室内モード、外光モード、曇りモード、夕景モードなどを変えると色が全く変わってしまうのと同じ現象です。）
そんな時は人間の眼のほうが印象として正しいので、パソコン上で見た目に合わせて補正してあげましょう。人間にとって色味というのは食欲などの本能と直結しているため、商品写真にとってとても重要なポイントです。
例えばこんな写真。これらのサンプルの写真は、外光の影響と言うよりは、元々のくすみかもしれませんが、人間の持っている美味しそうなものの印象と離れてしまっているので、少し補正をして合わせてあげましょう。
野菜というのも、時間の影響で色に変化が出やすく、少しくすんでいたりするとすぐに傷んでいるように見えてしまうので注意が必要です。
この画像も果肉のくすみのせいで、少し古い印象に見えてしまっていますね。また、全く関係ないですが、背景の青が教科書の写真のようなダサさを感じさせてしまってるのでグレーにしましょう。
やりすぎると、また美味しそうな印象から離れてしまうので注意ですが、ネット写真の場合、経験として少し強めに補正してしてあげてもよいようです。
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