人間の表情とは複雑なもので、自分としては笑顔で写真をとったものの、あとで見ると思ったより笑って見えないというような事があります。逆に写真を見る人は無意識に人間の表情に最も注目して見ているので、その表情からその人物の性格や人間性まで読み取ろうとします。
どうせなら、いい表情の写真を残しておきたいものですよね。
今回は、人間の表情を少し加工してあげて、見る人に好印象を与えるような写真を制作してみたいと思います。
例えばこんな写真、綺麗ですが、このおじいさん、ちょっと怖そうに見えませんか?
多分その要因はいくつかあって、
背景のトーン
強いコントラストのある光
眉間の皺と濃いクマ、への字口の唇
等だと思います。
とりあえず、背景を濃いグレーから優しそうなピンク色に変えてみたいと思います。
ちょっとだけ優しそうになったでしょうか。しかし、背景がかなりあかるくなってしまったため、人物との明るさの関係が崩れてしまいました。
そこで、人物全体を少し明るくし、ついでに、強すぎる影を薄めて、柔らかそうな光に見えるようにしてあげます。
あとは、眉間のシワとクマを薄め、表情の険しさを和らげてあげます。
後は、唇をへの字口から少しだけUの字になるようになるようにしてあげて完成です。
どうですか?少し優しそうになりましたか?
最後に注意点ですが、表情は、かなり人間が敏感な部分なので、あまり変形などをしてしまうと、すぐに違和感が出てしまいます。あまり極端な変形は止めましょう。特に、目の修整をするときは、違和感がないかどうか、こまめにチェックするようにしましょう。
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