2024年1月28日

フォト39けやき会ブログNo.241

大阪天保山ジャンクションから見る都会の造形美&夜のとばりを撮る

 

大阪メトロ中央線大阪港駅を下車し、海遊館とは反対方向東へ数分歩くと、

阪神高速天保山ジャンクションがある。

下から見上げると人が作ったとは思えない巨大な構造物がのしかかり、

一見殺風景ではあるが、直線や曲線、そして光が織りなす光景は、

人を惹きつけるアートをここに見つけることが出来た。

寒波襲来の寒い日であったが、都会の造形美を撮ろうと出かける。

 

■撮影日  2024年1月15日

■撮影場所 大阪市港区「天保山ジャンクション付近」

 

大阪メトロ大阪港駅から天保山ジャンクションへ行く途中。

海遊館の観覧車が目に留まる。

 

ふと、後ろを向くと建物に逆光ならではの色の趣きを出していた。

 

陽が沈みかけている時間帯。

強い西日が構造物の一部を照らし、町の風景にメリハリをもたらす。

 

橋の欄干にも逆光ならではの色付きが強調される。

 

いよいよジャンクション近くになる。

右側に大阪メトロの電車が走り去る。構造物にも光が当たり立体感が出る。

 

巨大構造物の下を走る大阪メトロ。車両の一部にも光が当たる。

 

直線と曲線が混じるジャンクションならではの風景。

 

行先が左右に分かれるここならではのポイントで撮影。

 

目的は様々だろうが、歩道を一気に走り去る自転車、

生活道として利用されている歩行者など、それぞれの家路に急いでるかのように思えた。

夜の色になりつつある時間帯、空の雲が黒くなり高速道路の灯りが際立つ。

 

防波堤を越えるための階段を上がると、天保山大橋とUSJのホテル、そして船溜まりが見える。

 

船溜まりに下りるとタイヤが無造作に置かれていた。

カメラをくるっと回しシャッターを切ると静が動になった。

 

船溜まりの海面には、光の乱反射による模様が無制限に出来る。

 

船と高速道路、海面に映る光の三要素が、静と動が混在しているかのような景色になる。

 

多重露光撮影。

チョット大きめのピント外しにし、丸ボケで船を囲んでみる。

 

海遊館の観覧車を30秒のスローシャッター撮影。

狙い通りの鮮明な赤い映り込みが出来た。

 

30秒のスローシャッターにすれば雲が走るようになる。

 

黄昏時から3時間ほどの撮影は、カメラ目線ならではの表現が出来る。

広角レンズならではの捉え方、多重露光やスローシャッター、逆光ならではの効果、

日の入り後の時間帯での撮影など、色々試してみる価値がある時間帯。

 

最近、工場夜景撮影に人気が出ていると聞くが、

ジャンクション撮影も黄昏時からの方が楽しみ方が倍増することと思う。

遠くに行かなくても、近場で撮影を楽しめる都会の構造物撮影も続けていきたい。

 

フォト39けやき会

木村 勲