紅の「のほほん」ブログ

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書きたくなったら何でも書く節操なしの
のほほんとのんびりブログ





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 その猫はいつ、どこからこの公園に来たのだろうか。

 あまり人間を恐れず、かといってまるきり信用しているふうでもなく。ベンチの上で丸く

なりながら、花を見る人間達を薄目で見ていた。                

 

 

 ここでちょっと、この2年間にあった事を記しておきたい。

 1 動物病院が少し増えた

 2 ボランティアを進んでやってくれる人が増えた

 3 行政にて罰則が出来た(罰金だけの軽いもの)

 

 〔にんげんもひまなんだな、はななんかみて。まっ、おひさまがでてポカポカしてるから

でっかいはこのなかにいるよりはいいのか〕

 ボクはそんな事を何故か考えていた。しばらくして起き上

ると、

 〔おなかすいたな。なにかごはんをさがさないと。〕

 ボクはクワ~~ッと欠伸した後に体をグンと伸ばした。うん、今日も絶好調だ。さて、

どこへ行こうかな?

 ボクは寝ていた木の置物からよっこいしょっと降りてから、人間達のいる反対方向へ

歩き出した。

 〔くんくん、くんくん。何か良い匂いすんな。これは魚かな?〕ボクは匂いのする方へ

テクテクと歩いて行った。公園前の道に出た。匂いはこの向こうから漂ってくる。

 〔よし、きょうはさかなをたべよう。〕

一歩を踏み出した途端、目の前をおっきな何かが走り去った。

 〔うおっとぉ~~!あぶねあぶね。なんだったんだ、いまのは?〕

ボクの体は総毛立っている。怖かったぁ。今の、ぶっついたらきっと死んでたよな?

気を付けよ。横見て、反対見て・・・・うん、何も来ない、今の内だ。ボクは駆け出した。

 道を横切るととても狭い道が目の前に続いている。ボクはふんふんと鼻歌(←って、猫は

歌うのか?)を歌いながらその狭い道を進んで行った。

 ここの箱の中から匂いはする。

 「にゃ~~ん、にゃ~~お~ん。」〔おなかすいたんだ、なにかちょうだ~~い。〕

鳴いてみた。でもいつになっても出て来ない。

 「にゃ~~ん、にゃ~~ん!」〔ねぇ、おねがいだよ~~。〕

一生懸命読んだけど、誰も出て来ない。仕方なく他の

箱へ行ってみる事にした。この辺は何もない広~~い場所がないから、ご飯探しも大変だ。

 いくつか箱の前を通ってみたけど、やっぱり何も出て来なかった。その後も何回か立ち

止まっては鳴いてみたけど、ご飯をくれそうになかった。

 ある箱の前に来た時、ボクが鳴いたらガラッと何かが開くような音がして、上から水が降って来た。

 〔なんで?ぼく、なにかわるいことした?あ~~、ぬれねずみだぁぁ。〕

 ボクはその場所から離れて濡れた体を舐めていた。と、少し離れた箱の前からおいでおいでと呼びながら手を振る人間がいる。近づいてって大丈夫かな?あまりボクが動かないでいるから、人間の方から寄って来た。

 「お腹空いてるんだろ?ほら、おたべ。」

見慣れないものに見慣れない物が入ってる。〔もしかして、どく?〕 

 「あれっ、食べんの?アハハ、毒なんて入ってないよ。おたべ!」

人間はなおも見慣れない物を突き出してくる。ボクは匂いを嗅いでみた。確かにそれらしき

匂いはしない。お腹も空いてる事だから、今回だけはこれを食べよう。

 ボクは用心しながら、一口食べてみた。「カリカリ、ガリ。カリコリ。」

 〔あれっ、けっこううまいじゃん。〕皿の中はみるみる空になって行く。

 「お前ねぇ、人の行為は無にするもんじゃないんだよ。明日もおいでね。」

そう言って人間は元居た場所へ帰って行った。ボクもお腹いっぱいになったから、あの公園に

帰る事にした。

 (おっとっと。ここはさっきこわいおもいしたとこだ。きをつけなきゃな。)

 横を見、反対を見、ボクは歩き出す。それを見てた人間が、

 「へ~~、この猫は賢いなぁ~~。」

 でも、ボクには何を言ってるのか分からなかった。分かるはずないよね、人間の話す言葉

なんて。

 ボクはご飯前に座ってた場所に戻るとまた丸くなって寝てしまった。

 

 

 

 

 

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   こんにちは

 

 たった1匹の猫の死だったけど、それだけで行政までが動くとは信じられない事だけど、私はせめてこれくらいは動いて欲しいよと思うことから書いて行く事にしました。

 どこぞの町では行政さえもあまり芳しくなく、逆につらく当たる所もあるそうです。

 周りの人間が、少しでもノラさん達に目を向けてくれるなら、今ほどの数にはならなかったであろうと思うのと、これからは共存してみんなが幸せになるる事を模索していかなければいけないなと思っています。

 

 

 

  ではでは 

                                 紅