奈良はお寺さんだけではなく、有名人の住まいもある。
この日は新薬師寺が目的。ついでに志賀直哉の旧居に行ってみた。
文豪 志賀直哉 暗夜行路で有名。小説の神様。旧居は奈良県奈良市高畑町にある。
洋風サンルームや娯楽室、書斎、茶室、食堂を備えたモダンかつ合理的な建物。
白樺派の連中が集まり高畑サロンと呼ばれたとか。
太宰治との応酬?喧嘩?は有名。小林多喜二達のプロレタリア文学者には批判的。
昭和3年に和洋折衷の瀟洒な家を建て、若草山を望み、家族に恵まれ、
同時代の作家達に比べ、なんと幸せな様子。
「近代的で、自然と平和と調和と静謐を愛した」「家族を愛し、来訪者を大切にした」
一方で 極端な癇癪癖でも知られ他者に対する好悪の落差が激しかったとか。
所詮白樺派の作家は学習院出の上流階級ご子息達。楽観的で、社会問題に対しては
関わろうとしない、個人主義的人たちの集まりだった。
と言われている事が 実感できるような気がした。
彼と家族の写真。
春日大社の原生林で撮影したのかな。 幸せそうだな。