ロダンの地獄門
何度か見ている。1880-1917まで17年かけた大作。
今回は写真をよく見てみた。
やはり凄い。
《地獄の門》は、世界に7体あり、最初の鋳造とされるのが、松方幸次郎(神戸の川崎造船社長)が
依頼したもので、現在上野の国立西洋美術館の庭に設置されている。
<静岡県立美術館 ロダン鑑賞の手引きより>
『地獄の門』を覗き込む男があの有名な「考える人」
地獄を覗きながら何を考えるのか。
ロダンは1880年、《地獄の門》の注文を受けてから、門の上に立って、足下に広がる、ダンテの『神曲』に記された地獄の悲劇を見つめる「ダンテ像」を門に組み込むことを考えていた。やがて、《考える人》は《地獄の門》から
切り離され、《詩人》という名によって1888年、コペンハーゲンで初公開される。
岩の上に腰をかけ、両手両足に力を込め、全身の筋肉を緊張させて、地獄に落ちた人々の運命に思いをめぐ
らしながら、「考えること」にだけ集中している。《考える人》は、ロダン作品のなかで最も著名であり、身体の生命
感を彫刻の本質としたロダン芸術を象徴するものである。 原型は高さ63cm。《考える人》は人気を博したため、
ロダンは高さ38cmのより小さい像を作っている。 世界に21体ある。
<静岡県立美術館 ロダン鑑賞の手引きより>