コロナ禍でJリーグが開幕して3ヶ月がたつ今、日本でMLB の大谷選手、NBAの八村選手、全米オープンゴルフ覇者の松山選手、全米女子オープンテニスも制した大坂選手などスポーツ大国アメリカで活躍する日本人のニュースを目の当たりにする日が続く。
では、"サッカー"はどうか。
Jの開幕と同じくして間もなくMLSも開幕している。
コロナもあり、昨シーズンにベッカムのインテル・マイアミが加入したものの、孫正義氏が共同オーナーと話題をかくこともなくMLSは終了した。
アメリカの"フットボール"NFLのスーパーボウルをも上回る試合だったと言われた、一昨年のアトランタ・Uが優勝を果たした決勝の舞台を見た世界のファンは近い将来MLSがアメリカの4大スポーツはもとより欧州5大リーグに追い付き追い抜くだろうと確信したのではないだろうか。
今シーズンもアトランタ・Uは入場制限緩和したとたん4万を越えるサポーターを集めた。今やアメリカ"サッカー"はマイナープロスポーツではなく、世界にも影響を与える存在なのに日本のメディアは気づいるのか、気づいてないふりなのか。
例え日本人サッカーメジャーリーガーが活躍しようと地上波メディア、新聞各社の扱いは変わらないだろう。
欧州各国で活躍する日本人フットボーラーを取材するよりアメリカで活躍する日本人を取材するほうが情報が豊富で既存のコンテンツにのっかかる方が楽だから。
1993年ドーハの時日本がWカップを逃した瞬間、あるスポー紙などは「出られなくて良かった」と胸なでおろしたとか。Jリーグが人気をはくし危機感ある野球担当にしてみれば知らないサッカーに配置換えが頭をよぎったとも。
ヒットを打った、ホームランを打った、リバウンドはいくらだ、試合後会見を拒否だ、と聴こえてくる話題はアメリカがらみの選手のことばかり。
こと"サッカー"となるとテニスのセリーナ選手や大坂選手が女子サッカークラブのオーナーになった、とかナタリー・ポートマンさんがLAに新チーム立ち上げるなど有名著名人の"サッカー"投資が話題として目立つもののSNSが中心で日頃ことあると男女均等を掲げるメディアが大きく取り上げることもない。女性社会活躍の波はアメリカ中心に世界フットボール界がおこそうとしているのに。
FIFAが女子サッカーに本腰をいれ欧州ビッグクラブが女子チーム立ち上げたのも大きいが日本のWEリーグも本腰をいれ成功するかしないかは今後の女性の社会活躍の場が広がるかいなかがかかっている。
女性監督、女性主審など"サッカー"では世界のスポーツの中でも女性進出著しいがアメリカ女子代表の男子との均等を求める活動にもメディアは"その時だけ"取り上げると限定的だ。女性の社会進出なくしてアメリカ"サッカー"が真のフットボールの国になることはない。アメリカで女子プロリーグが発展しMLSがアメリカ4大スポーツ入りし、欧州5大リーグに並ぶには、CONCACAFチャンピオンズリーグでMLSのクラブがMXリーグと合併前にメキシコのクラブを抑え優勝し(唯一残ったフィラデルフィア・ユニオン頑張れ)男子オリンピック代表は残念だが(女子は当然目標優勝なのだろうが)2022年はWカップは是が非でも出場し2026年は3ヵ国共催を成功させること。
アメリカ"サッカー"が真の"フットボール"にならなければ、アメリカに影響を受けやすい日本はいつまでもアメリカからの情報の垂れ流しを受けるだけの国となり続けてしまうだろう。