数年後
同棲も終わり再び一人暮らしに戻っていた。
住む場所も変え全て新しくなった。
ふとした時に寂しさやなんとも言えない気分になることがあった。
そんな時にA美から電話があった。
子どもが生まれたようでつわりが辛かったや身内の誰も育児を手伝ってくれないとか愚痴を話し出した。
正直、今そんな話を聞いている余裕はなく適当に受け流していた。
「最近はどう?」
と聞かれたので
「別れて今は1人になったよ。たまに落ち込むことある」
と素直に話してみた。
軽く話を聞いてもらっていたがすぐに育児と旦那の愚痴を聞いていた。
3時間ほどで電話が終わった。
自分の話は10分もせずあとは
「うん」「大変やな」
としか言うてなかった。
これ以降、毎週連絡がくるようになった。
いつも育児と旦那の愚痴ばかり聞いている状態だった。たまに「どう?」と聞かれるので少しずつ回復してきていると話すとすぐにまた愚痴話に戻る。
漫画読んだりゲームしながら適当に返事したりしていた。
仕事で色々あったので転職した。
転職後も相変わらず連絡はきていた。
育児と旦那の愚痴と新しく近所のママ友の愚痴が追加された。
数年後
仙腸関節痛で倒れた。激痛で動けなくなりちょっとした物音でさえも響いて痛みが増し最悪な状態。
そんな時に電話がかかってきた。
着信音でさえさらに動けなくなる。
すぐに
「状態悪いからしばらく電話はできへん」
と言い電話を切った。
数分後ラインがきた。
かなり長文の愚痴ラインだった。
電話で話していた愚痴とほぼ同じ内容がラインに書かれていた。
結婚もしたことないし子育てもしたことないママ友とかもいない私になんて言うて欲しいんか分からなかった。共感して欲しいとか話聞いて欲しいだけかもしれないが想像だけの共感しかできないしラインを打つという行為だけでも激痛で考えられへん状態。
泣いてるスタンプと辛いなしか送らなかった。
数ヶ月後
少しずつ動けるようになってきた頃、また電話があった。
愚痴に加えて仕事を始めたようで仕事の愚痴も言うていた。
仕事に関してはわかるので具体的に言うてみた
「こうしたらうまくいくかもよ?」
って。
「プーはずっと働いてきてるからできるかもしれんけど…」
とか言われた。
(何言うても無駄やな)
と諦めた。
それ以降はまた「うん」や「あー大変やったな」
としか言わなくなった。
仕事の愚痴にしても「私はこんなにやってるのに…」とか「みんな私のこと見て文句しか言わん」とかばっかりだった。
腰痛めて実家にいてたのでスピーカーにして電話していると母親も聞いていた。
母親から
「あの子文句ばっかやな。話聞いてるだけであの子(A美)が仕事できると思われへん。それに愚痴ばっかりしんどなるわー笑」
と言うていた。
週1程度で電話がきていた。
毎回愚痴ばかり。
ある日
旦那の愚痴を聞いていると電話の向こうから旦那らしき人の怒ってる声が聞こえてきた。
旦那らしき人
「ちゃんと1から説明せぇよ‼︎俺ばっか悪い感じで言うてるやん‼︎それはちゃうやろ」
と言うてた。
A美
「ちゃんと説明してるやん‼︎あんたからも説明しぃや」
と聞こえてくる。
(夫婦喧嘩中に電話してきたんか…)
スピーカーにして漫画を読んでいた。
するとスピーカーから
「変わりました。お久しぶりです。旦那です」
と聞こえてきた。
びっくりした。電話が旦那に代わっていた。
結婚式でしか見たことのない旦那。
「お久しぶりです。プーです…」
(え?なに?これ?)
プチパニック。
旦那
「急にすみません。実は……」
喧嘩の内容を話された。
A美と言うてることが違う気がする。
しょうもなさすぎて喧嘩内容忘れてしまった。
家族で遊びに行くのに今日行くとか明日にするとか言うた言わんとかそんな感じだった。
「へぇ。大変ですね。まぁまた落ち着いたらで。」
としか言えず電話を切った。
そんなんに巻き込まれたくなかった。
それ以降数週間は電話はこなかった。
続きます