50代っぽい看護師に氏名と生年月日と手術する場所を聞かれて答える。

「プーです。○年○月○日です。場所は両方の奥歯抜歯です」

看護師

「はい。横になってください」

腰の痛みで脂汗がダラダラ。

左側に50代看護師

右側に40代看護師


40代看護師がモニター心電図のコードを貼り付けていく。

50代看護師にズボンを脱ぐように言われゆっくり腰をあげてズボンを下げる。


40代看護師は血圧測定していく。

おでこに何かを貼り付ける。

脂汗ダラダラでなかなか貼り付かない。

40代看護師イライラしてきた。

おでこをグイグイ押してくる。

痛い…力入れて押しすぎ…

脂汗を拭いてくれたらいいのに…

さらに何かを探している様子。でも見つからないのか…

「チッ‼︎なんでここにないん‼︎ありえんやろ」

と1人でキレ出す。

(術前に準備して確認しとけよ)

と心の中で毒吐く。

1人でバタバタしてどっかに行ったり来たり。


50代看護師

何かしら準備していた。

40代が気になりすぎて覚えてない…


若そうな麻酔科医が

「点滴しますねー」

と言い駆血帯を巻き血管チェック。

サワサワ…サワサワ…

麻酔科医

「ん?あれ?しくったな…」

ボソっと言うた。

しっかり聞こえている‼︎

手の甲に刺された。

失敗はなかった。

麻酔科医

「ふぅ。よかった。」

またボソっと言うてた。

全部聞こえている‼︎


40代看護師

まだおでこをグイグイ押してくる。

やっと付いたみたい。


麻酔科医

「寝る薬入れていきますねー」

「はい。」

お互いシーン。

目だけキョロキョロ動かす私。

全く効いてくる感じなし。

麻酔科医

「あれ?おかしいな…増やそか」

ジーッと見つめる私。

麻酔増やされる。

キョロキョロ。

シーン。

キョロキョロ。

麻酔科医

「うーん。もう少し増やそうか」

(ボヤーってしてきた)

「先生‼︎効いてきましたよー‼︎」

麻酔科医

「よかった」

キョロキョロ…

眠くなってきたー。



「……さーん。……。」

横向く。

「〜〜〜。」

「いいよ。大丈夫やから。そのままで」


気づくと病室だった。



次回

手術当日 術後