B子さん


B子さんの番がきた。

緊張からかすごい手が震えている。

B子

「よ…よろしくお願いします。」

辿々しく行動予定を発表した。

バイタルサイン測定→コミュニケーションだけ計画してきた。

(2つ‼︎確かにバイタルとコミュニケーションしか許されてないけど…質問どうしよかな…)

「バイタルサイン測定の必要性はわかりますか?」

B子

「は…はい…。」

メモ帳を開き読み出した。

教科書を完全に写してきた感じ。

チラッとメモ帳を覗く。

びっしり書かれている。

「そのメモ帳に全部書き写してきたん?」

B子

「はい…覚えきれなくて…」

「(気持ちはめっちゃ分かる‼︎)メモ帳見やんとわからん?」

B子

「……はい…」

半泣き状態。

私も泣きたくなった。

これはもう判断できへん…

チラッと中さんを見る。

中さんがカンファ室を指さしてる。

「一旦、カンファ室に行ってもらっていい?」

B子

「はい…」

泣き出した。

トボトボ俯いて歩き出したB子。

カンファ室に入ったのを確認し中さんと師長に報告。

中さん

「みてましたけどなかなか厳しいですね。」

師長

「そうやな…教科書丸写しで覚えきれへんのか…」

「………」

師長

「今回は厳しいな。プー。先生呼んできて」

「はい」


教師が来て師長から説明。

師長

「B子さんは今回、実習できません。B子さんの今の状況では患者様の対応は難しいと判断しました。」

詳しく事情を説明していた。

教師

「はい。わかりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。B子には私から話します。」

教師は小走りでカンファ室に向かった。

師長

「部長に報告しに行くわ」

中さん

「めったにないこと経験したな。他の3人見に行きー」

「そうですね…」

3人の様子を見に行く。

バイタルサイン測定とコミュニケーションをしているので邪魔しないようにこっそり覗く。

カンファ室も覗いてみる。

B子号泣。

カンファ室の外からでも泣き声聞こえてくる。


A子が遠目から見ていたのでカンファ室から離れ報告を聞く。

報告を聞いているとC子とD子もやってくる。

なんかみんなすごく細かく観察できている。

正直、私は学生時代そこまで出来てなかったと思う。グループの中で自分以外が全員優秀なら焦るしストレスやろなーと思った。


報告が終え清拭の見学などに向かう3人。

B子は教師に連れられ病棟を出て行った。

私は清拭など入り見学できるようにサポートをしていた。

3人はスムーズに実習をクリアしていく。


最終日まで3人はトラブルなく経過。

B子はいなかった。

初めての学生指導でB子のような学生を見れたことはとてもいい経験になったと思う。

何年も指導者をしていたがB子のような子は見たことがない。

B子には頑張ってほしいとずっと思っていた。



次回

白衣の悪魔をお休みして最近あったことを書こうと思います