実習6日目


池ちゃんとユナ

「おはよう。なんか雰囲気違うけどなんかあった?」

「おはよう。なんもないけど…」

この2人なんかキモいなと思いつつそんな変わるもんなん?とプチパニック。

池ちゃん

「彼氏でもできた?笑」

「池ちゃんきもー笑。そんなすぐできるわけないやん笑。池ちゃんはアイとどうなん?」

話題そらすのに必死。

池ちゃん

「アイか…あいつめんどくさい。」

「えぇ…例えば?」

池ちゃん

「束縛するしすぐ泣く‼︎」

ユナと私

「へぇー…泣かすようなことしたんちゃうん?」

ドン引き。

池ちゃん

「してない。てか勝手に携帯見て被害妄想して泣いてるねん」

ユナ

「は?誰か女とメールしてるん?」

池ちゃん

「してない‼︎あいつと付き合う前はしてたけど付き合ってからしてない。土曜にそのメールを勝手に見て浮気やーとか泣いてたんや。マジでめんどいわ」

「大変やな…てかめんどい女多くない?この学校…」

ユナ

「束縛に被害妄想か…おつかれ笑」

笑いながら病院までドライブ笑


病院へ到着。

本日の指導者は主任。

全員が

[最悪や‼︎]

と思ったはず。私は思った。

リーダーの覇気のない声

「おはようございます。本日もよろしくお願いします」

顔と声に出すぎや‼︎

主任

「よろしくお願いします。1人ずつ行動計画を報告してください」

返事してくれた‼︎それも自分から言うてきた‼︎

あれからみっちり怒られたんかな笑


「患者さん担当のプーです。よろしくお願いします」

行動予定表を見せる。

主任

「足浴の事前学習見せて」

事前学習のノートを見せる。

主任

「温泉の素使うんやな。いいと思う」

「ありがとうございます」

褒められたー‼︎この人に何が起こったんやー‼︎

学生全員がなんの指摘もなく行動予定報告が終わった。

ツンツンさんやホワホワさんでも何個か質問とかしてくるのに…


バイタル測定の準備をしていると介護士さんがきた。

介護士さん

「ねぇ。あの主任が今日の指導者やろ?」

「はい」

介護士さん

「あの人ちょっと前に指導者変わってたやろ?その時に看護部長と院長にめちゃくちゃ怒られてたんやで‼︎」

「そうなんですか‼︎」

よく知ってるなー。やっぱり目立ってたんやなーと思ってたら

介護士さん

「偶然通りかかったら怒られてたんよ笑。あの人下からも嫌われてたしなー笑」

「そうなんですか‼︎」

怒られるのは嫌だったので指導受けてます‼︎的な態度で話を聞いていた。

介護士さん

「うちらもすっきりしたんやで。頑張りやー」

まさかの情報ゲットに励ましが嬉しかった。

「ありがとうございます」

介護士さん

「ちなみにあの人(邪魔と怒鳴ってきた看護師)とあの人(なんとも言えない顔の男の看護師)は付き合ってて前に障がい者用トイレで行為してたんやで。」

「えぇー。ほんまですか?」

介護士さん

「見たから。ほんまやで」

「うへぇ。でもなんで私に?」

介護士さん

「前に邪魔とか言われてちゃんと言い返してたやろ。あれが気に入ってん。」

「ありがとうございます笑」

介護士さん

「応援してるからな」

と言い去っていった。

朝一から濃厚な話が聞けた。

みんなに言いたくてウズウズ。

休憩まで我慢‼︎


バイタルも清拭もオムツ交換も終わり休憩。

タイミング的に全員では行けずリーダーと池ちゃんと3人で休憩へ。

リーダー

「3人休憩いただきます。午後からもよろしくお願いします」

主任だけ

「いってらっしゃい」

と言うてくれた。


学生室へ戻り速攻でリーダーから

「今日の主任やたら大人しかったな」

と話題を出してくれた。

朝一に介護士さんに言われたことを報告。

リーダー

「えぇー。マジで‼︎スッキリやな。そのままずっと大人しくしてたらいいねん笑。てか職場で?障がい者トイレで?頭おかしいやろ‼︎介護士さん優しい」

池ちゃん

「マジきもっ‼︎それはないわ‼︎キモすぎる‼︎」

「せやろ‼︎怒られるんかなー思って話聞いてたらそんなこと言われたんやで‼︎早く言いたくて仕方なかったわ笑」

休憩中はかなり盛り上がった。

他のグループまで巻き込んで話した。

その日は邪魔カップルが気になり見てしまうことも多かった。

見てると気づくこともあった。色々と。

視線を合わせることが多かったりコソッと手振ってたり…

こんなふうにしてたらいつもいる周りは気づくやろなと別の意味で勉強になった。


午後からは足浴。

バイタル測定とオムツ交換を終えたあとに行う。

少し高めの温度のお湯とバケツと足浴用の容器と温泉の素とタオルを準備。

患者さんに温泉の素を選んでもらう。

患者さん

「久しぶりの匂いやわー。気持ちいいー。もうちょっと熱くてもいいなー。」

少し熱めのお湯をかけてみる。

患者さん

「この温度いいなー。」

足指マッサージもする。清拭だけでは落としきれない汚れがどんどん落ちていく。

清拭でも気になってたが爪が伸びている。

でも私には切れない。

ここで出しゃばって爪切ってください。とは言えない…

主任が無言で立ち去る。

どっか行ったなーと思っていたら爪切りを持ってきた。

片方ずつタオルで拭いていく。

その間に主任が

「爪きりますよ」といい爪切りをしていく。

切ってくれてよかった。

心の中で[主任やるやん]と上から目線で褒めてあげた笑。


足浴が終わり片付けに入る。

汚物室からコソコソ声が聞こえる。

介護士さんがこっそり手招き。

「あっち見てみ。」

こっそり覗くと邪魔カップルがいちゃついてた…

まさかこんな早く現場に遭遇するとは思ってもなかった。

学校のソファでイチャイチャカップルを目の前にして平気で見てたけどそれとは違う感じ。

今目の前にいるイチャイチャカップルは汚く見えた。ブサイク同士やからとは違う。それも正直あるかもしれないが…言葉が悪くてごめんなさい。

なんとも言えない感情になった。

完全に汚い物を見るような目で見てたと思う。

介護士さんが頷く。

なんの頷き?と思いながら見てたら

「学生さーん。こっちが汚物室やでー。」

と案内してくれてる風を装ってくれた。

その声が聞こえたのか2人は慌てて出ていく。

「ありがとうございます」

と言いつつまだ汚い物を見るような目で2人を見送った。

介護士さん

「あれ結構ここでいちゃついてんねん。」

「はあ。汚いですね。性欲の権化や。」

無意識で本音を言うてしまった。

介護士さん爆笑。

「あんなんなったあかんでー笑」

「あれは無理です笑。」

笑い合った。

すぐに片付け足浴の報告。

今後、患者さんに合わせておゆの温度を変えていくことなど反省点も挙げていく。

主任

「いい気分転換になったと思う。」

と評価してくれた。


その日の実習はスムーズに終わった。

帰りの学生室で午後から見たことを全て報告。

みんなドン引きしていた。

池ちゃん

「あれはどこでもいつでも行為してるな。モンスターやな。」

その場にいた全員爆笑していた。

その日以降、邪魔カップルはモンスター1号(女)とモンスター2号(男)とあだ名を付けられた。



次回

実習7日目〜最終日