看護技術チェック練習編
月曜日
気にしないでおこうと思っても無理だった。
初めての告白。それも年上のイケメンから。
マザコンと会うことにすごく緊張するし気まずくなる。
日曜の夜は全く寝れなかった。
学校に行く電車の中で爆睡した笑
身体を揺らされて起こされる。
一瞬どこか分からなかった。
学校の最寄り駅に着くところだった。
マザコン
「おはよう。寝過ぎやろ笑起きへんかと思ったから起こした笑」
私
「え?え?おはよう。起こしてくれたん?ありがとう」
完全にテンパってた。
目開けると可愛い笑顔のイケメンがいた。
バスまで歩いていく。
その途中で
マザコン
「あの日はほんまごめんな。急に言うて驚かせたやろし。でも気まずくはなりたくないねん。やから気にせんと今まで通りでいきたい。技術チェック終わったら2人で遊びにいこ。この技術チェックは乗り越えたいしな。」
私
「うん。ありがとう。うちも気まずくなりたくないし一緒に頑張っていきたい。技術チェック終わったら遊びたい」
これを言うのにめっちゃ勇気いった‼︎
バスにつきそれぞれ別の席に座る。
通常通りに授業を受け休み時間もソファでいちゃつくみんなとおしゃべり。ユナもマザコンもいるよ
放課後
昨日復習したことを元に練習をしていく。
まずは患者役は私。ユナとマザコンは看護師役。
今回は清拭のため、軽く拭かれるらしい。なのでキャミソール的なシャツとズボンを履いてその上から寝衣を着る。
オムツ交換の場合は下半身だけの人形があるのでそれにオムツを着用させ、陰部洗浄を行う。
ムダ毛処理してきてよかったと心から思った。
右麻痺から始める。
マザコン
「今からお身体拭いていきます。何かあれば我慢せず言うてください。」
ユナ
「カーテン閉めますね」
私
「よろしくお願いします」
右麻痺設定のため右には力入れない。
バスタオルを身体にかけて肌の露出が少なくなるように寝衣を左側脱がしていく。
キャミソール着てるのになんか急激に恥ずかしくなる。
左側から脱がせてもらい拭いてもらう。
拭き終わると左に向く。この時に半分脱いだ寝衣を巻き込む。
右は使えないのでユナが身体を支えて左に向かせてもらう。寝衣を引き抜く。
右側の寝衣を脱がせる。
ここでバスタオルが巻かれて肌が露出したらアウト。
左に向かせてもらいこれから右側を拭く。
マザコンが拭いている。
めちゃくちゃ緊張してくる。
顔が熱い…
拭き終わり寝衣を着せてもらった。
シワを伸ばし寝衣を整えて仰向けで寝てもらう。
皮膚トラブルなどの有無の確認。
一旦、清拭終わり。
これを全員ができるようにならないと。
あとはオムツ交換に陰部洗浄。
今度はユナが患者役。
同じ流れで行っていく。
スムーズにできる。
寝衣も綺麗に着せることができた。
次はマザコンが患者役
同じ流れでスムーズ。
身体拭くのにすごく緊張する。
顔が熱い
拭くのに手が震える笑
どうにか終える。
休憩もらった
ユナ
「大丈夫?なんかマザコンとあったん?」
どストレートに聞いてくるな‼︎それもマザコンってピンポイントやし…
私
「なんもないでー。男の人触るの初めてやから緊張して笑」
ユナ
「なんかあったら力になるからー。」
私
「ありがとう」
マザコンに告白されたことは言えなかった…
マザコン
「大丈夫か?」
私
「大丈夫やで。ただ男の人に触るの緊張しただけ笑落ち着いたら再開しよ」
マザコン
「わかった。」
5分後
自分に言い聞かせた‼︎
マザコンは看護師で患者や。
気にすることはない‼︎
マザコンはただのクラスメイト‼︎
クラスメイト‼︎クラスメイト‼︎
そう強く思い練習に戻った。
オムツ交換は人形相手なのでスムーズに練習できる。
学校が閉まるギリギリまで練習した。
池ちゃんグループも同じ。
ほとんどのクラスメイトが残って練習していた。
池ちゃんに駅まで送ってもらう。
池ちゃんの車なので池ちゃんに引っ張ってもらいながらよじ登るように助手席に乗る。
マザコン
「いつも引っ張って乗ってるん?」
私
「そうやねーん。1人じゃ乗られへんから引っ張ってもらってる笑」
マザコン
「送ってもらう時は毎回?」
ユナ
「前の実習からやなー」
池ちゃん
「全然乗られへんよな笑」
マザコン
「そうなんや」
私
「池ちゃんシュンって引っ張ってくれるねーん笑」
ユナ
「そういえば、池ちゃん練習どやった?」
池ちゃん
「なかなかやな。難しいわ。肌の露出最小限も難しいな」
ユナ
「ほんまそれよな。ちょっと気ぃ抜くとバスタオルヒラリ笑」
私
「乳首ポロリ的な雰囲気で言いなや笑」
全員爆笑。
なんとなくマザコンの元気がない……気がする……
その日はそのまま帰宅。
次回
技術チェック練習