シーツ交換 環境整備再チェック


パーテーションが動き学生と山田が入ってくる。


山田

「シーツ交換始めてください」

学生2人

「……はい。よろしくお願いします」

2人びっくりしている。

アヤと池ちゃんだった。

私もびっくりした笑


驚きつつも池ちゃんから

「今からシーツ交換をします。布団失礼します」

と声をかけられた。

「はい」

布団がめくられる。

池ちゃんが掛け布団をオーバーテーブルに置く。

アヤが声かけして支えながらアヤの方に横向けになる。

シーツ交換は順調。

寝てるから三角ができてるのか角が綺麗かは見えないがスムーズにできてる気がする。

私を支えるアヤの手が震えている。

震えてる手を感じながら頑張れ‼︎と強く思っていた。それともしほんまに別れることになったらこの先どうなるのかなんとなく不安でもあった。

なんとなく漠然とした不安。

そんな不安よりまずは再チェック。


シーツはシワなくできているはず。

枕もいい感じの高さ。掛け布団もふわっとされていると思う。

環境整備に突入。

声かけと口元を軽く押さえるタオルを渡される。

窓を開ける振り。

いろんな場所を拭きシーツや布団もコロコロ。


アヤ・池ちゃんペア終了。


次にアキとユカ

アキは小柄なおとなしめの同じ年齢の子。

ユカは普通体型。今でいうマウント系の子。同じ年齢。

このペアが仲良かったイメージがなく驚いた。

パーテーションが動き2人と山田が入ってくる。

やはり2人は驚いていた。

シーツ交換と環境整備はなんとかできたって感じだった。

患者役として思ったことは2人はあまり相性は良くないんかなと感じた。

驚きはあったけどそれ以上に練習してたんかな?って感じだった。


ユナともっさんは別のベッドでしていた。


数ペアがチェックを行ったあと全体が終了。

チェック者は教室で待機。

私たちは寝衣を脱ぎ綺麗に畳んで元の位置に戻す。

実習室を掃除。

その間に教室で合否発表。


愛菜

「どうなったかな。受かるといいな」

「ほんまにな。愛菜は担当だれやった?」

愛菜

「植田やった。なんかめっちゃ偉そうに言うてたで。細かい部分をネチネチ言うてたわー。あれで動揺してミスした人もおったしなー」

マザコン

「俺は荒木やった。あいつもいちいち細かいこと突っ込んでたで。」

荒木とは教師の中で1番偉そうで立場が上の人。

校長よりは下だが実質上に見える。


掃除が終わりソファのあるところで教室が開くのを待っている。

なんとなく荒木の声が聞こえてくる。

内容まではわからないがチクチク言うてるということはわかる。

静かに待つ。


やっと教室が開き教師が出てくる。

ユナが近寄ってきて

「受かったよ。数人落ちた人おる。」

と言うてきた。

「お疲れ様。受かってよかった。落ちた人誰なん?」

ユナ

「もっさん」

「ん?もっさん?一緒にしてなかった?」

ユナ

「してたんやけどもっさんがしたところだけできてなかったんよ。私がしたところはできてるって言われた。それに前の時も急遽ペア変わったし私だけ不利やったからかな。不利とかは言われてないけど自分で思っただけ。」

「それでもよかったなー。もっさんは実質初めてやしなー」

フォローしようとしたができなかった。


もっさんは2回留年することになってしまった。

一応、これで再チェックは終了。


次回

マザコンとアヤ