シーツ交換 環境整備 再チェック


前回の技術チェックでクラスのほとんどが不合格となったので学校の歴史で初めて再チェックを行うことになった。


朝、教師が教室に入ってくるなり

「今日は学校の歴史で初めて再チェックを行うことになりました‼︎こんなことは私は初めてで驚いてます。30分後に身なりチェックから行います。あと合格者はすぐに実習室にくること。」


みんな青ざめていた。

今回はさらに厳しくチェックされそうな予感。

教室から教師が出たあと全員が慌てる。

合格者は実習室へ。

不合格者はロッカーへ。


実習室に入る。

教師が4人ほど待ち構えていた。

教師から

「今回はよく合格できましたね。今回はみなさんに患者さん役をしてもらおうと思います。」

生徒

「患者さん役ですか?どんなことしたらいいですか?」

教師

「今から寝衣に着替えてください。ロッカーでは着替えないで。男女スペース分けてるのでそっちで着替えて。」

生徒

「はい」


キャスター付きのパーテーションが2個ほど並んで仕切られているだけのスペースだった。

浴衣式の寝衣のため服の上から着る感じだった。

愛菜

「まさか患者役になると思わんかったな。これ絶対焦るやつやん。今回のシーツ交換は患者役おらんかったのに…絶対厳しくするやつ。そのまま環境整備させるんやで」

「そうかもしれん。でも絶対焦らせようとしてるな。」

着替えながらボソボソ小声で喋っていた。


着替えが終わり教師の前に行くと

教師から

「ではそれぞれベッドに横になってください。不合格者に対してアドバイスなどの口出しは一切禁止。もし発見した場合は不合格とします」

合格者全員

「はい」

ものすごく理不尽‼︎と思った。

実習室には携帯の持ち込み禁止のため連絡取れない。携帯を持ち込んでることがバレると留年。

やはり理不尽。

練習中は教師はほとんど来なかったのでこっそり持ち込んだりはしていた。


そろそろ30分が経つ頃。

それぞれがベッドに行き横になる。

横になった時、ゾロゾロと不合格者が入ってくる。

ベッドがパーテーションで区切られているのでこちらからは不合格者が見えない。

多分、直前に驚かせようと思っていると思う。


ここからはシーツ交換が始まるまで声だけが聞こえる状態です。

身なりチェックが行われる。

全員が合格。

4ペアずつチェックしていく。

呼ばれたら実習室に入ってくるように。


一旦、教室に戻る。

だれもなかなか入ってこない…

起き上がりたいけどベッドの隣に教師がいるので様子を見に行くことはできない。

隣に教師、横になってる状態…めっちゃ気まずい…

隣にいる教師は運がいいのか山田だった。

気まずいのは変わらないけど…


山田

「合格してて良かったよ。今回はめっちゃ厳しく採点しろって言われてるねん。」

「そうなんですか…条件違いすぎません?」

山田

「そうよな…でもなんも言われへんねん」

「そうなんですか…辛い立場ですね…」

山田も大変なんやなと思った。


全部、小声で話してます。



10分ほど経過したくらいにやっと4ペアがやってきた。

山田もパーテーションの外に出て生徒に挨拶をされている。

これから始まる。

生徒はシーツ交換に必要な物品を取りに行く。

今から患者役に徹しないといけない。



また長くかかりそうなので次回にします。


次回

シーツ交換 環境整備 再技術チェック開始。