息子の誕生日が過ぎた。
当日を迎えるまでは、本人がいないのに
おめでとうと言う気にはなれず、
当日をどう過ごしたらいいのか
不安になっていた。
成長が見られないこと
ケーキや好きな食べ物で祝って
あげられないこと
プレゼントを喜んだり、ろうそくを
消す姿がもう見られないこと
そんな事を考えては悲しくて
気持ちは沈む一方だった。
息子がいない誕生日は2回目になるけど
去年の誕生日をどう過ごしたのか
全く記憶がない。
息子がいなくなってから、
私の記憶力は極端に悪くなった。
息子の誕生日当日は
息子の好きなケーキを仏壇にお供えした。
当日は、息子が産まれた日の事を
ずっと思い出していた。
産まれた時の事は鮮明に覚えている。
病院に持っていったくまさん柄のタオル
夜中に泣く息子を抱っこして
窓から見たしんしんと降っていた雪
そんなことを思っていたら
悲しさはあったけど、
穏やかに過ごすことができていた。
