大相撲秋場所は、4横綱中の3横綱全休、
3大関中の2大関途中休場という大混迷でした。
ただ一人1敗を喫しただけで突っ走った大関:豪栄道が
13日目にも優勝を決める勢いで進んでいった場所でしたが、
12日目と13日目に固くなったのか平幕によもやの連敗。
一方、序盤で3連敗を喫して休場に追い込まれる寸前とも
思われた横綱:日馬富士が、中盤から相撲を建て直しました。
そして、関脇以下の力士は終盤に星の潰し合いとなって、
千秋楽を迎えた段階には、結びの一番の対戦力士、
日馬富士(10勝4敗)と豪栄道(11勝3敗)の両者に
優勝争いが絞られました。
その千秋楽の取り組みは、本割と優勝決定戦とも、
日馬富士が持ち前の低い立ち会いから豪栄道を圧倒して、
集中力の違いを見せつけて逆転優勝、
9回目の幕内最高優勝を果たしました。
(松尾流プチ祝い膳で乾杯です!)
結果的には千秋楽の結びの一番まで優勝争いが縺れて
楽しめる場所になりましたが、優勝ラインが11勝の
低レベルでもあり、力士に怪我が続出したこともあって、
手放しで喜べる内容ではありませんでした。
そんな中で、入幕3場所目の阿武咲が、新入幕から
3場所連続の10勝5敗の成績を残したのは立派です。
横綱:白鵬が新入幕から12勝・11勝・8勝でしたから、
それに勝るとも劣らない快進撃と言えるでしょう。
YouTube / 阿武咲が初金星、「日馬富士 vs 阿武咲」
平成29年9月場所5日目
来場所=11月場所(九州場所)には、
4横綱の揃い踏みを見ることができるでしょうか。
高安や照丿富士の怪我・故障からの回復も気掛かりです。
そして、大型化が進んでしまったが故に怪我や故障が
多くなってしまっているように思われる相撲界全体の
体質改善を期待したいと想います。