メルマガ【第36号】今年の入社式で社長が語るべきこととは? | シンガポールではたらくリーゼントマネジャー岡田兵吾のSTAY GOLD!

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こんにちは。


メールマガジン「HRMチームJAPAN」【第36号】
「今年の入社式で社長が語るべきこととは?」に寄稿させていただきました。



下記にて寄稿記事を紹介させていただきます。




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<寄稿「今年の入社式で社長が語るべきこととは?」>




「入社式」は世界から見て異例なシステムです。他国の学生は特定月に卒業せず、転職が
当たり前の社会なので、新卒社会人が一斉に採用され・入社することがありません。
しかしこのシステムのお陰で、社長や役員の姿を一同に見ることができ、会社の経営理念、
経営理念に基づく組織が目指す中期的イメージも全新入社員で確認できます。日本の新卒
一括採用入社式は、意識共有の場として最適な機会なのです。
 
そんな好機である入社式で、社長に語っていただきたこと。昨年も同じタイトルで書かせ
ていただき、その内容を改めて考えなおしてみましたが、やはり皆様にお伝えしたい根幹は、
以下の3つに絞られるのではないかと思い至りました。
 
1
)意識共有のために、「夢」そして「志」を示す
 
2
)皆がプロフェッショナルとしての自覚と展望を持つよう導く
 
3
)上記2つを体裁を繕えて話すのではなく、自身の言葉で伝える
 
まず一つ目「「夢」そして「志」を示す」についてですが、故ピーター・ドラッカー博士
は当時「21世紀に残る組織は、NPO(民間非営利組織)か、もしくは日本型の組織」と訴え、
これらの組織の共通点は、会社として一番大切である組織としてのミッション・ビジョン
である「志」を社員が一緒に共有できていることと唱えていました。
昨年末の特別国会で第二次安倍内閣が発足し、危機突破内閣と命名され、強い経済の
再生なくして財政再建も日本の将来もないとアベノミクスの実行を宣言し、デフレ脱却
に向けての期待が高まっていますが、新入社員の方々は未だ社会への不安も抱えています。
混沌とした今の日本経済の中で、社長はこれからの日本がどのような方向へ進むと予測
しているか、自社と業界の現状とどのような影響が予測されるか、そして日本の将来、
業界、会社・組織が進むべき道、目指すべき目標である「夢」を実直に語り、「志」を
全新入社員に掲げ共有することが大切です。
 
二つ目の「新入社員のプロフェッショナルとしての自覚と展望を持つよう導く」ですが、
漠然と就社する時代から、プロフェッショナルとして就職する時代の到来を示唆してい
ただきたい。
不透明な時代だからこそ、社員全員の能力をプロフェッショナルと呼ばれるレベルに引
き上げ、この難局を乗り越えていく必要もあるのですが、そもそも会社の家長である社
長は家族の父親的な役割として、会社に入社してくれた自分の子供たちである新入社員
との縁を大切に尊び、入社した会社だけでなく新入社員がどんな会社でも生きていける
力を身に付けさせる必要があります。将来へ立ち向かわせる力を身につけるよう鼓舞し
てください。
 
三つ目の「社長訓示を成功させるテクニック」ですが、一番の目的はいかに新入社員と
「志」を一緒に共有できるかに掛かっています。その実現に効果的な方法は、社長が魂
を込め自分史を語りながら「夢」を語り「志」を共有することです。そもそも何を想い
会社に入社したのか、事業を成し得てきたのか、どの様な志で今後どのように会社を発
展させ、社会に貢献したいと考えているのか、等を社長の歴史、経験、体験をストーリ
ーとして織り交ぜることで、従来良く見られるひとつひとつの事業の細かい説明がある
会社案内的な訓示よりも、よりよく会社の「志」を説明でき、共感を得て、上手く意識
共有できるはずです。「社長らしく」というような見栄や、威厳を保とうと立派な言葉
や専門用語ばかりでは、初めて社会に入り、これから仕事のいろはを学ぶ新入社員の心
に響かず共感は得られません。社長訓示では、立派な内容よりも、魂を込めて伝わる内
容に心がけていただきたいです。
 
 
そして更に大切なのが、人事のフォローです。人事の方にお願いしたいことは以下の2点です。
 
1
)社長訓示の成功サポート
 
2
)社長訓示の実現に向けた人事制度の構築・展開
 
一つ目の「社長訓示の成功サポート」は、新入社員教育は入社式の社長訓示から始まる
ため、まずは社長訓示の成功実現をサポートすることが求められます。もし社長訓示の
原稿を用意するのであれば、上述の内容を考慮した原稿作成、またこの原稿を社長に魂
を込めて伝えていただくように徹底的にフォロー。また社長訓示の内容は、訓示後コピ
ーを新入社員および既存の全従業員に必ず配布します。「志」を新入社員は勿論、全社
従業員にもより浸透させることが大切です。
 
二つ目の「社長訓示の実現に向けた人事制度の構築・展開」は、社長が話した会社・組
織が進むべき道、目指すべき目標実現に向けた人事制度の構築・展開です。「志」を共
有できたとしてもこの志を推進・実現する人事制度が無ければ「志への変革」は不可能
です。組織・人を強制的に動かせるものの一つが人事権です。人事権を最大限に活用し、
経営戦略の実行部隊としての自負を持ち「志」の実現に向けてサポートして頂きたいと
思います。
 
 
昨年末の特別国会で第二次安倍内閣が発足し、アベノミクスの実行を宣言されました。
この数か月の間で、円安が進み、株価も上昇し、一部見せかけの景気回復との意見もあ
りますが、株価上昇は市場の期待値でもあり、少なからず皆さんも日本経済の回復を期
待し実感し始めているはずです。
 
だからこそ、今年は上述した内容に加え、「無限に広がる可能性を秘めた未知の市場
開拓(Blue Ocean)」を、「現状のに惑わされず、大局感を持ち、輝ける未来(Big
Picture
)を想像する」ことで、会社の輝ける成長戦略を語っていただきたいと思います。
 
今年の社長の訓示が、今まで以上に希望に満ち溢れる成長戦略の話となり、すべての新
入社員が、社長・会社と「夢」と「志」を共有し、会社の発展および個人の
「プロフェッショナル化」に真摯に取り込み、会社だけでなく個人も更に成長し、如いて
は日本経済全体が更に発展していくことを切望します。
 
Social Change

 
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