「このピアスは好きなんだけど、少しだけ変えられますか?」
よくある話です。
そして、本当に少しだけなら、そこまで複雑ではないこともあります。
たとえば、メッキを変える。
これは比較的シンプルです。
でも、CZを淡水パールに変えるとなると、別のパーツが必要になります。
スタッドピアスをフープ用のチャームに変えるなら、構造そのものが変わります。
925シルバーをチタンに変えれば、製造工程まで変わる可能性があります。
つまり、カスタマイズって、何でもスイッチひとつで変えられるわけではありません。
ODMの場合、工場はもともとのSKUをすでに知っています。
構造、サイズ、重さ、金具、石、過去の生産内容まで分かっていることがあります。
なので最初は、
「このSKUをロジウムにしたい」
「石を変えたい」
「サイズを変えたい」
という話から始められます。
ただ、変更が増えるほど、元の商品から少しずつ離れていきます。
そうすると、構造や金型、素材、仕入れ、価格をもう一度確認する必要が出てきます。
そして、どこかの時点で、
「このSKUを変更できますか?」
ではなく、
「これはもう別の商品を作っているのでは?」
という話になります。
そこからOEMに近づいていきます。
OEMでは、そもそもカタログに商品が存在しないこともあります。
サイズはどうするのか。
ポストはどこにつけるのか。
石は何mmが合うのか。
どの金具を使うのか。
毎回同じ品質で作れるのか。
こうした部分から決めていく必要があります。
本編では、ODMとOEMの境目、OEMの独占性、MOQや見積もりがなぜ変わるのかまで、もう少し深く掘っています。
