やっとのことで試走ができるようになったZ650 ザッパー
しかし、どうも調子がでない。
どんな感じかというと、、、単純に遅い
回転が上がらない。5000回転がやっと。
吹け上がりはまずまず。スピードも頑張っても70くらいまで。
プラグは真っ黒。これは濃すぎたねって半笑いで調整。パイロットもエアスクリューも、2回転戻しで様子をみたが
Z系は大体1と1/4回転戻しが多いようでそのあたり。。
個体差もあるので、このあたりは乗りながら調整していくものだと思ってますが。
そんでぇ~~キャブの調整をした(つもり)でまたまたテスト走行~~
ちょっとは伸びるようになった(ホンマか?)が、あんまし変わらん。
なんやろなーと思っていたら、ポイントの手入れをしたとき、その奥にあるガバナの状態が悪かったのを思い出した。
年季の入ったポイント。ここにガバナも収まっている。
お部屋の中はアルミサビがびっしり。
とりあえず見て見ぬふりをしてポイント調整をした。
そのとき、奥のガバナの刻印を確認するが、ガバナが結構さびているなぁと思っていた。
ポイントベースを外すと、ガバナの可動部が見事に錆びてます
軸が回転すると、カム(画像ではわからないぐらいの突起)が同様に回転しガバナのアームを持ち上げる。
そして、さらに遠心力が強くなる(回転が上がる)とガバナのアームが遠心力で外に広がり、進角するというしかけ。
全然加速しない。昔の大型はこんなもん?とかうすら笑いながらそんなはずないと思っている自分
ザッパーくんごめんなさいね。
ワタクシの不徳といたすところでした。
開きたくても開けなかったガバナーくん。ガリバーくん。
薄型17mmスパナと13mmスパナをつかって、ボルトを外します。
本来、アウターカラーのような形をしたカムと、内側の2つの突起が出たパイプはスムーズに摺動しますが、まったく動かない。
ガバナはセンターボルトを外すと一体でモロっと外れます。
あまりの固着でびくともしません。
この状態で、ガバナ本体を軽くプラハンマーで叩きます。
軸ですので、思いっきり叩くは厳禁
やさし~く、コツコツとやっているうちに固着が緩くなります。
モロっと、とれました
固着、ひどいなぁ。
ここのお部屋も、掃除が必要
ガバナを外すとこんな感じ
オイルシール、内部でサビ膨張で原型かわってますやん
まあ、そのうち交換で。。
取れたガバナー。こいつが進角の主役です。
全く動かんね。ほんま、すんません。
ここで注意です。ガバナには二つのアームがあり、スプリングの張力と遠心力で開閉します。
本来スムーズに開閉しますが、わたしはマイナスを突っ込んで固着を緩めようとしました。
よーくみると、アームのカムに当たる部分にくろいゴム?状のものが貼り付けてあります。
破損させないように注意です
あれこれやっているうちに、カムが外れました。
ばらすとこんな感じ。
綺麗に磨き、シムはオイル+2000番のサンドペーパーで研ぎました。
サビがひどい