雨を走るには、上半身の対策が全てです。

上半身、主に、顔や目を濡らさないということが、雨天ライドには肝要です。

目に雨が流れ込むと、前が見えずに走行不能となるからです。




上半身の雨対策は、大きく三つのアイテムを使います。


 1:つばの大きな野球帽
    前方からの水を防ぎます。

 2:メガネやサングラスなどの、アイウェア。
    目に水が入るのを防ぎます。

 3:レインウェア
    Gore-Tex製のものがオススメです。
    安くはありませんが、下に着るものを調整すれば、年中使えるアイテムです。


 野球帽をかぶり、その上にヘルメット、そしてレインウェアのフードをかぶれば、顔にかかる雨の大部分を遮断することができます。

しかし一方で、視野が狭くなってしまうので、安全確認を行う際には大きく首を動かして視界を確保することを心がけましょう。

帽子もヘルメットも被らずにフードをかぶると、首の動きとフードが連動しません。

首は右に回っているのに、フードは正面を向いたままになってしまったりして、視界を大きく奪われることになります。

絶対にやめましょう。



【インナー】


 寒冷期に走る場合、レインウエアの下に着るものはフリースがオススメです。
軽量で、水をよく吸ってくれるので、肌にまで水が届くのを遅らせてくれます。




真冬であれば、これくらいのグレードのフリースをもっていれば大丈夫だと思います。
体が温まれば、このフリース一枚でも十分に走行することができます。

また、室内でも暖かい為、電気代や灯油代の節約にも役に立つので、料金分はすぐにペイすることができます。

余談ですが、【鉄腕DASH】で松岡くんが、DASH島の屋外の作業時に着用していたものと全く同じフリースです。


こちらのフリースは、関節部分の補強がなされており、暖かいだけでなく、洗濯後の乾きも早いため、1着持っていると寒い日のサイクリングも楽しくなります。

安いものではありませんので、何着も持つのは現実的ではありませんが、雨の日の勝負服として、クローゼットに1着あると安心です。

とはいえ、アウターがしっかりしていれば、正直インナーは安物でもかまいませんので、お気に入りの1着の他はユニクロで十二分です。



 温暖期に走る場合は、肌着などの上からレインウエアを着用することになりますが、替えのシャツは多めに持ち歩き、時間が許すなら、適時タオルを使って汗や雨を体から拭き取ることも必要です。
たとえ夏場でも、雨に打たれ続けてしまうと体が冷えてしまうのです。


あなたに太陽のような新陳代謝があるというなら話は別ですが、そうでない場合は、夏場でも防
寒には気を配りましょう。

雨の中を走るということは、水のシャワーを浴び続け、体温を奪われながら走るということなのです。




【アウター】


 インナーは最悪安物でもかまいませんが、アウターは奮発しましょう。

帽子とフード、そしてレインウェアを装備すれば、サイクリングのみならず、すべての雨の日のお出かけに対応することができるからです。

自転車での傘さし運転は、アイススケートの靴を履いて登山をするくらいに危険な行為なので絶対にやめましょう。


レインウェアを整えれば、傘をさして出かけることがバカバカしくなってしまうほど、濡れ方に差が出ます。

事実、僕は雨の日装備を買って以来、傘をさしたことはありません。



アウターは、用途に応じて大きく3種類に分けられます。


1:サイクルレインジャケット

 自転車専用のレインウェアです。
前傾姿勢に対応しており、背中側が腹側に比べて長くなっており、背中にポケットもついています。
 また、体のラインにフィットした形になっているため、走行性能もそれなりに確保することができます。

 雨の日に走る時も、あまりスピードを犠牲にしたくないと考える人にオススメです。

ヘルメットの装着を見越して、大きくフードがあるので、自転車用にはこれで決まりなのですが、種類が少ないことが課題です。

とりわけ女性は、選択肢が少なくなるでしょう。







2:スキージャケット

 ウインター用品です。
スキーやスノーボードで遊ぶ際に着る服です。
防寒や防水に優れており、デザインも豊富です。


中国に自社の生産拠点を持つ、アルペンのプライベートブランドが、価格面で優秀です。
冬の終わりには在庫一掃のセールなどもあるため、店頭まで足を運べば思わぬ掘り出し物が見つかるやもしれません。

タウンユースには厳しいものもあるかもしれませんが、自転車以外にも屋外で遊ぶことが多い人は持っておくといいかと思います。

デザインの幅広さではダントツなので、冬をおしゃれに走りたい人にオススメです。


3:アウトドアジャケット

 やはりここでもアウトドア用品が頼りになります。
どれか一つを買うというのなら、アウトドア用品メーカーのものを1着持っておくと良いでしょう。






僕が愛用しているのはこのアイテムです。
きちんと手入れしてあげれば、きっちりと雨を弾いてくれる上に、家でも簡単に洗濯ができます。

また、うっかり破ってしまった時も、モンベルストアに持ち込めば安く修理をしてもらえたので、長く使うことができます。

薄手であるため、携行性に非常に長けており、ズボンと合わせてもカバンのなかで場所を取りません。

中に着るものを調整すれば、真冬でもあたたかく走ることができます。

上の二つに比べて、普段着に使用しても違和感が少ない点と、一年を通して使えるという点に利便性を感じています。





 アウターは、自転車以外の生活シーンでも使用することを考えて選ぶようにすると、後悔のない買い物ができると思います。

デザイン・暖かさ・携行性・重量

それぞれに優先順位をつけて、自分だけの雨天サイクリングスタイルを身につけていく過程も、ロードバイクの醍醐味と言えるでしょう。


とくに雨の日に温泉や銭湯を目指す場合、濡れて冷えるという不快感が、入浴の快感をより一層のものにしてくれます。



「力みなくして、解放のカタルシスはありえねえ」
by 範馬勇次郎

「不快なくして、入浴のカタルシスはありえねえ」
by ぼく











 ちなみに下半身は、レインパンツ一枚持っていれば十分です。

寒いときは下にタイツでも履きましょう。