隙間です

この時間でさえも 1分でも無駄にはしたくない

僕は どんな壁があろうとも

少しでも進むんだ

それが僕だから

隙間よりメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラ


心の隙間

              紅い涙


夏休み前の落ち着いた朝礼の日に 全校生徒の目の前で殴られた

口の中で奥歯が砕け散るまま ずっと 無言のまま 立ちすくんでいた

意味もなく 校庭に僕の血がスプリンクラーのように人の周りに飛び散っていた

耳に届く 微かに聞こえる教師達の笑い声 失神寸前に泣き崩れる女の子

あまりにも理由がわからず 絵本のピノキオのように やられるままだった

顔を素手でふさいでも ふさいでも だれも 僕には 何も ようはなかった 

僕の感情は そこで人間が嫌いになった そこで僕は人間に生まれたことを後悔した

目に映る紅い涙 空の雲が紅く見え 僕の手のひらも夕焼けと同じように紅かった






山の上の鉄塔で 足を引きずりながら おびただしい服を水で洗ってた

血管のように流れ落ちていく血をみながら 哀しくて冷めた地面に頭を擦りつけた

どうすることもできない事が僕には堪らなく 家に帰ることが寂しく思えた

片ほうがなくなった 誕生日に買ってもらった大事なシューズ 目が開きにくい腫れた目

僕は体を”く”の字に曲げながら 草むらで体温が同化するくらい痛みで倒れてた

動けなく 叫んでも わめいても だれも僕の声は 大人の心には届かなかった

僕の感情は そこで人間が嫌いになった そこで僕は人間に生まれたことを後悔した

目に映る紅い涙 夜空の星は 叶える夢もなく 差別ということしか そこにはなかった



詩:隙間