隙間ですしっぽフリフリ

4クール目 カチンコ

ここが今 大事な 所です もう少し 一息です 

自分の限界の少しまで やれば 本気になったときに ”楽”になれます

スポーツもそう、講演会もそう、なんでも下地作りです

さて 澄のリクエストを頂きました

これは、世知辛い世の中で 人を信じなくなった人間の思い

信じていた ”過去”の自分の思い

たどり着いた場所は 、海だった

そこで ひとときの詩です。 ループと似てるかも知れません

でも いいのです。

隙間より



                澄

冷たい海風が流れていた 鳥が空を優雅に飛んでいた

太陽が沈みゆく 遠くの海を見ながら 僕は素足で砂浜を歩いていた

寝不足の体を振り絞りながら 僅かなひとときの時間が過ぎている

気持ちが伝わることも出来ない歯がゆさだけが僕を苦しめていた

落っこちていた貝殻を耳にあて 腰を降ろし 目をつむっていた

少し耳を澄ましてみよう 少し耳を傾けてあげようよ 

明日を待つ人がいる限り できるかぎり信じてみよう



ゆるやかな波が流れていた 魚達が足元で泳いでいた

夕陽の陰を追いかけながら 僕は途方もなく海岸を歩いていた

ドラマのような幸せなんて与えられない自分に情けを感じている

孤独の人生の中を生きながら 僕は今まで生きる意志を見せてきた

海を見ていると過去という音が波の音と同じように戻り始めるようだ

少し耳を澄ましてみよう 少し耳を傾けてあげようよ

明日を待つ人がいる限り できるかぎり信じてみよう


                     詩:隙間