澄

冷たい海風が流れていた 鳥が空を優雅に飛んでいた

太陽が沈みゆく 遠くの海を見ながら 僕は素足で砂浜を歩いていた

寝不足の体を振り絞りながら 僅かなひとときの時間が過ぎている

気持ちが伝わることも出来ない歯がゆさだけが僕を苦しめていた

落っこちていた貝殻を耳にあて 腰を降ろし 目をつむっていた

少し耳を澄ましてみよう 少し耳を傾けてあげようよ 

明日を待つ人がいる限り できるかぎり信じてみよう



ゆるやかな波が流れていた 魚達が足元で泳いでいた

夕陽の陰を追いかけながら 僕は途方もなく海岸を歩いていた

ドラマのような幸せなんて与えられない自分に情けを感じている

孤独の人生の中を生きながら 僕は今まで生きる意志を見せてきた

海を見ていると過去という音が波の音と同じように戻り始めるようだ

少し耳を澄ましてみよう 少し耳を傾けてあげようよ

明日を待つ人がいる限り できるかぎり信じてみよう


                     詩:隙間

リクエストを頂きました

どうも ありがと

隙間は物書きでもなく、歌い手でもない

ただ 隙間の経験を言葉に書きたいと思ってる

いつも コメントをくれる皆さん 本当にありがと

言葉を感じてくれる人達に感謝して

隙間    長い   

答えのない人生を歩んで生きたい