
公園の音
頭上から真っ白な雪が降っていた 寝ていた僕は ピアノの音で起され
無言のまま ニット帽を被り あてもなく 誰かが呼んでいる近くの公園に向かった
東京の街は雪に弱い 歩道も道路もだれもいない ましては足跡もない
ひっそりとした 雪の公園にピアノを弾いている 笑っている 僕がいる
僕には聞こえるんだ 僕には昔の心を感じるんだ
許すことの大事さと 後悔しない事の人生に
僕の肩に降り積もる 雪がやけに重かった
まだまだ 昔の僕がピアノを弾いていた 空は雪のせいか薄暗い
まわりの樹も 雪が枝に積もり 僕が座っている公園のベンチも積もっていた
なんだか 指先が冷たい 手袋もしてないピアノの僕 でも なんだか安らげる
やみくもに降る雪が僕の心であれば この白い雪になりたい 僕がいる
僕には聞こえるんだ 僕には昔の心を感じるんだ
許すことの大事さと 後悔しない事の人生に
僕は手を合わせ 祈った 眼をあけると公園にはだれもいなかった
詩:隙間
寒い日になりますと この”公園の音”のリピートメールがきます
ブログが夜まで更新できないので