公園



透き通る 青空の下で 公園で遊ぶ子供を見ていた

カン高い笑い声とそれを優しく見守る 老人

陽があたらない 冷たいすべり台で一人 夢中になっている

鳩に餌をあげている老人 足元がおぼつかない子供が階段で転んでいた 

抱きついて 泣き叫んでいた でも 老人は ただ 笑ってた

しがみついてきた 空高く 

抱きあげた    空高く 

そこを見てる 小さい僕がいた




紅色の夕暮れの下で 僕はベンチに座っていた

薄暗い電灯の光とそこにたたずむ 孤独な少年

木枯らしが舞い 遠くに救急車のサイレンの音が聞こえる 

ランドセルを背負っている少年 砂ほこりになりながらチョークで一人 遊んでいた

ジャレついて 友達と笑いたかった でも 公園には だれもいなかった

しがみつきたかった 胸強く 

抱きつきたかった  胸強く

陽が暮れる 夕焼けが怖かった 




                            詩:隙間目
ひと時の隙間目