駅のホームで

ずっと 立ちすくんでいた

最終列車が発車し

その遠く見える 列車のライトを ずっと見ていた

時間は待ってくれない

時間はすべてだと

僕のポケットの中で

携帯が動いている

電車の発車同時に動いている

そこに 電話に出ることができない

僕がいます

ドンドン 列車の音が消えていく

耳に聞こえていた 音が

小さく

もっと 小さくなっていく

空気の音とスパイラルし

何も音がなくなった

この時間を

とめてほしい