あの夜



トラックで



茨城県を出た後のこと・・・



車中



突然・・・



父から



言われた・・・



○○○・・・



ごめんな・・・



今日から一緒に暮らすことはできないんだ・・・



ごめんな・・・



少年は



返事もせず



うつむき



泣いた・・・



そしてその日から



両親と子供達は



別々の生活をすることになった・・・



両親は横浜のチベットと言われる土地へいき



そして



残された兄弟三人は



なけなしのお金で



3DKのマンションを借りることに・・・



少年の部屋は



豪邸から



一転



3DKのマンションの



4畳半の部屋に・・・



小窓がついた



日の入らない



部屋・・・



少年は



しばらく



現実を受け入れられないでいた



毎晩辛かった・・・



部屋は明るくすることはできたけど・・・



心に明かりはつかなかった・・・



辛かった・・・



少年は両親が大好きだったから・・・



それでも生活は始まっていった



場所は川崎市



鷺沼・・・



全く知らない土地だった・・・



突然の連続過ぎて



茨城県の友達にも



何も言えずにきた・・・



みんな



疎遠になった・・・



知り合いは誰一人いなかった・・・



少年は振り返る



とにかく寂しかったと・・・



だが



少年には信じていたことがあった



いつかまた



家族みんなで暮らせる日が来るんだと



そう思い



毎晩布団の中で



願い続けた・・・



両親思いの少年は



過酷な生活環境でも



グレることなく



成長し続けた・・・



ただ



人間的な多少のズレは生じてしまったが・・・



一方



一家離散してからというもの



両親はむしゃらに働いていた



さらに時は経ち



7年・・・



ある日



父から



みんなで会おうということになり・・・



少年は普段通り



両親の住むチベットに・・・



父は



笑顔だった



そして父から



少年が聞きたかった言葉が・・・



隣の借家が空いたから



一緒にチベットで暮らそうかと・・・



少年は



反射的に



いまさらかよって言ってしまったが



心の中では



とても嬉しかった



すぐに鷺沼のマンションを引き払い



チベットの借家へ



少年の人生二回目の引越し



引越しも終わり



チベットでの生活を始めた頃



少年の心は少し明るくなっていた



続く・・・