昔の・・・



茨城県のとある町の



ある少年のお話



ある少年は中学生になるまで



わりかし裕福な家庭に育ち



変わり者ながら



田舎町で



よき青春を過ごしていた



少年いわく



当時



家には庭もあり庭では犬が遊び



かなりの豪邸であったと・・・



しかし



時は



バブル崩壊・・・



その幸せは長く続くことはなかった



ある日





家に帰ると



家の明かりがついていない・・・



誰もいないのかなと思って



少年が家に入ると



暗い部屋には家族が・・・



何事かと思った少年は



お母さんどうしたのと聞いた



そしたら



お母さん



いつもよりどんよりした空気を漂わせながら



うつむいたままで



話し始めた・・・



お父さんが株で大損をしてしまい



いろいろなところから



お金を借りていたんだよ・・・



気がついたときには



サラ金まみれ・・・



お母さんはそう言い



泣き崩れた・・・



世間知らずだった少年は



理解するのに



時間がかかった



そして



その話しをされた日から



生活がみるみる変わっていった・・・



日が経つにつれ生活が



だんだん質素に・・・



少年は理解した



うちはヤバイんだと・・・



学校が終わって家に帰ると



いつも電気がついていない・・・



少年が電気をつけようとすると



お母さんが



○○○くん



電気消して!



ろうそくがあるでしょ!



少年は聞いた



なんでまわりの家は電気つけてるのに



うちの家は電気つけたら



ダメなの?



お母さんは言う



うちはもう裕福じゃないんだから



節電しなきゃいけないでしょ



○○○くんも分かって



少年は泣いた



それから



二、三年・・・



親は子供達のことを思い



非常に貧しかったけど



その場所からは離れはしなかった



だが時は経ち



とうとうその時が来た・・・



いつものように家に帰ると



みんなで荷物をまとめてる



少年は聞くまでもなく



理解した



あぁ



とうとうこの時が来たのか・・・



夜になり



親戚がトラックでうちに来た



そして暗くなってから



そそくさと



荷物をトラックに・・・



荷物を全部積み込んだ時に



お父さんが



小さな声で



さぁ



いくぞ・・・



家族はうなづいた・・・



みんなで車に乗り込み



哀しみをその地に置いていくかのように



目にうっすら涙をうかべながら



その地を去った



当時のことを



あれは



ホントに夜逃げみたいだったと・・・



少年は振り返る



続く・・・



(要望があれば)