🔎恐ろしいことばかりする精神医学🧐

まさにカルトですね。


幻覚剤を用いたPTSD治療


A psychedelic PTSD remedy


意識体験の変容をもたらす幻覚剤は、様々な精神疾患の症状 を改善させる効果があると期待されている。しかし、厳格な検 証を行って幻覚剤の効果を示した大規模試験はほとんどない。 本年、この分野で大きな成果がもたらされた。多施設共同無 作為対照試験により、MDMA (3,4-メチレンジオキシメタンフェ タミン、一般的にはエクスタシーと呼ばれる)が心的外傷後スト レス障害(PTSD)の症状を有意に改善することが示された。この試験は本年のNature Medicine誌 5月号に掲載され、 MDMA投与をトークセラピーと併用した強化療法により、幸福 感や共感性がもたらされ、これがトラウマ体験を受け止める助 けとなった。この試験には患者76例が参加し、監督下での8 時間の治療セッション3回に加えて、実薬(MDMA)かプラセ 本剤の併用に割り付けられた。治療の前後には、セラピストに よる「準備」セッションと「統合」 セッションが行われた。2ヵ月後、 MDMA投与を受けた患者の67%がPTSD診断基準を満た さない状態にまで改善した。他方で、プラセボ群でそうした改善がみられた患者は32%であった。この結果は興奮をもって受け止められたが、慎重であるべきだ との議論もあった。トロント大学の神経科医 Matthew Burke& 精神科医 Daniel Blumberger は、 Nature Medicine誌の10月号 で、「こうした研究は百検化とプラセボ効果というゴルディアス の結び目(解決困難な離問)を伴っている」と警告を発している。 なぜなら、患者にとってMDMAの向精神作用は明らかであり、 したがって治療効果への患者の期待に影響し、さらには改善 車にも影響を及ぼす可能性がある(研究後の参加者の追跡 調査では、90%もの参加者が、自身が実薬とプラセボのどちら に割り付けられたか正しく推測していたことが示されている)。 そして、そのような期待が治療の一部であることを単純に認め るのであれば、「精神医学における治療効果の評価方法を 全面的に見直す必要があるだろう」と、両氏は述べている。それでも、幻覚剤を用いた研究は盛んに行われている。研究 機関や製薬企業が、MDMAやその他の幻覚剤が、うつ病、不安、依存といった病態を改善させる可能性を探索している からである。11月、ロンドンに拠点をおくメンタルヘルスケア企 業であるCOMPASS Pathways社は、患者233例が参加した 臨床試験で、シロシピン(いわゆる「マジックマッシュルーム」に 含まれる幻覚作用のある物質)が、治療抵抗性のうつ病患者 に有効であったと報告している。同社は現在、さらに大規模な試験を計画している。現在進行中の追跡調査研究により有効 性が確認されれば、スポンサーである非営利団体の幻覚剤 学際研究学会(Multidisciplinary Association for Psychedelic Studies)は、2023年初頭にも米国食品医薬品局に薬事承認 を申請する予定である。