この時期になると思い出す。


ひいおじいちゃんはね、大戦中は炊事係で


人を殺してないんだよ。年齢的なものと


体があまり強くなかったから、みんなの


食事を作る係だったと母が話していたこと。


そして白十字の入社式だったかなんだったか


記憶は朧気だけれど、うちはみんなが武器を


造っていたときに脱脂綿を作っていたんだと


誇らしげに語られたエピソードを、折に


触れて話してきたこと。そこから連想


ゲームのように、 不死身の特攻兵や


綾瀬はるかさんが戦争体験に耳を傾けた


ことを本にまとめたもの、飛躍するが


萩尾望都作品である東の地平西の永遠など


を思い出す。不死身の特攻兵では、


悲惨な戦時中であっても飛行機で飛ぶことが


好きだった話が印象に残っていて、身内には


有事にもそのような心持ちであって欲しい


と感じた。飛行機の話から、やはり


萩尾望都作品ゴールデンライラックの


ワンシーン「飛行機だった。ラクダのコブは


愛の水。」などが思い浮かぶ。綾瀬さんの


戦争体験に耳を傾ける話からは、ある


小学校の 校長先生の判断力が功を成して、


その小学校の生徒が 空襲から助かった


エピソードを思い出す。その他にも、


エリート学生が特攻で散っていった事実と


家族へ当てた手紙の内容を思い出したり、


とりとめがない。本当に平和な世の中で


あって欲しいと切に願う。