【語り】ReGriefs と楽曲「Zaigarnik Effect」について

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 ここに書くのめちゃくちゃお久しぶりなのですが、告知ラッシュで本サイトの記事を埋める隙間がない為久々のブログ更新に!作曲Days と言いつつ社畜 Days しか送れていなかったため久しぶりになった感も若干ありつつ。

 

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 さて、先日のM3-2018春(4/29)、参加された方お疲れ様でした!突然のボカロブースで、突然の新名義「ReGriefs」、と急展開な出展となりましたが、お越し下さったみなさま本当にありがとうございました。久々のボカロということもあって、本当はイベント前に動画制作 ⇒ 公開まで持って行きたかったのですが、絵に描いたような社畜っぷりで全然時間がありませんでした。

 

 ReGriefs は「ゆうP脳内バンド」として『現実を魅せる』ことをテーマとして今後もしれっと活動するつもりですので、ご興味持たれた方はぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

 

 ちゃんと自己紹介できていなかったので、今回はこの脳内バンドについて語りたいと思います。実はこのプロジェクト、2016年に発表するつもりでございました。そりゃもう曲名までバッチリ決まっていたのですが、当時は当時で超イレギュラースケジュールに翻弄され凍結状態となってしまい今日(こんにち)まで温めて……いや凍結だから冷やしてきたという訳です。しかし本企画はリリース直前で、当初のコンセプトをより強く固めてくれるきっかけの再会がありました。そう、2006年に「Mechanized Emotion」というセルフボーカルアルバムを作った際、ジャケットを描いてくれたリタリタこと蟻巣と、10年以上ぶりにコンタクトがとれたのです。彼女のイラストは、『ReGriefs と楽曲「Zaigarnik Effect」のテーマ性』に大変良くマッチしており、勢いのまま再びジャケットイラストを描いていただくことに。そして、描いてもらったイラストから自分が感じた作品への逆輸入的なイメージが、強く楽曲に反映されました。

 

 また、本作は表題曲「Zaigarnik Effect」の他に5曲、全6曲入りとなっており、どれも現実的でシリアスで生々しい楽曲を揃えております。表題曲以外は、過去にゆうP名義で制作した原曲をリメイクしているのですが、『現実を魅せる』をテーマにした際、過去のソロ曲の中から絶対に入れたいものがこれら5曲でした。この過去曲は2013年ごろに書いたものが中心となっておりますが、この頃はヒトに言える嬉しいニュースといえば「結婚しました!」くらいなもので、仕事関係や音楽制作をする上で自分を取り巻く環境・状況に対する怒りや恨みが溢れ出てきた時期でもあり、攻撃的だったり虚無感に包まれた楽曲を多く書いていました。自分が歌うという手段すらも放棄し、あえて VOCALOID に歌わせるという位置付けからすでに皮肉という一癖も二癖もある呪いのようなテーマが込められていました。が「それだけ本気だった」こともまた事実で、結果として楽曲としての説得力が肉付けされ、個人的には気に入っている楽曲たちでもありました。しかしながら、やはりネガティブ要素の塊ですので、気に入っている反面、どこかで「この曲たちに決着をつけ、昇華させてやりたい」という気持ちが大変強くございました。

 

 

 再び戻り、表題曲について。「Zaigarnik Effect」は『ツェイガルニク効果』といって『人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象』という意味合いになります。パッと聴いた瞬間「表題曲も過去曲も、怨みつらみのオンパレードじゃねえか!」と感じるかもしれないのですが、過去曲と表題曲では自分の心持ちが決定的に違います。

 過去曲は、半ば八つ当たりに近い感覚で自分のネガティブ要素を全て外に向けて撒き散らすように制作しております。「他者への攻撃や皮肉」がメインでした。対して今回の表題曲はそんな過去の自分と同じように「ネガティブに呑まれ心が狭くなってしまっている人たちに向けた反面教師的な比喩表現」となっています。他の5曲は自分が表現したいメッセージや感情が必ず曲に潜んでいるのに対し、表題曲は「ネガティブに覆われ、他者への怒りや皮肉で溢れかえった『主人公』を立てて、その感情や葛藤を詩として」書いています。ゆえに自分はかなりポジティブな心境でこの詩を制作しました。……が、詩自体に「良し悪し」というものはありません。仮にそれが存在するのであれば、それは聴いてくれた方が判断してくれるものかと思います。詩自体の言葉を直接受けとるのも一つ。ただの皮肉と捉えるのもまた一つ。疑問を抱くのもまた一つ。

 

 本来、私は自分が作るオリジナルソングに対して「こういう意図がありました」ということを明確に書いたりしないのですが、今回は経緯も含めどこかで書き残しておきたくて書きました。

 

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 といった流れでございました!あらためて、ジャケットイラストを描いてくれたリタリタもとい、蟻巣に感謝!!

 

蟻巣(アリス):https://twitter.com/ndasula_park

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