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JR高円寺駅から1分のところに引っ越しました。フェニックス整体院です、

コロナなどの影響によって、引っ越すことになりました。住所は杉並区高円寺南4-27-7 ラインビルド高円寺205号室です。駅から1分です。電話は5305-5727で今までと変わりません。今後もよろしく


「ストロベリーナイト・サーガ」

このドラマが始まる前に、
駅の構内などで番宣のポスターが出ていて、

それを見たとき、
これは10年前くらいにやっていたドラマではないかと、

私は一瞬目を疑い、
自分の頭がおかしくなったのかと、愕然としたのだった。

まさかこのドラマがリメイクされるとは
思いもしなかったからだ。

ネットを見ると、このドラマはおおむね不評のようなのだが、
その理由が、リメイク前の方がいいというか、

なんでこんなにリメイク前とほとんど同じドラマを作るのかという
意味不明さに戸惑っている感じの意見が多いようだ。

私もそう思った一人だが、
見ているうちにだんだんと意見が変わって来た。

あまりにも二階堂ふみが素晴らしいので、
これはこれでありだなと思うようになって来たからだ。

竹内結子がよかったのは言うまでもないが、
二階堂ふみ版も素晴らしいのは疑いようがないのである。

というか、竹内結子よりも、二階堂のほうが、
クールな女刑事という感じが自然に伝わってくるくる。

あとは亀梨和也も、西島秀俊よりも地味で
目立たなくしているのが、私はいいと思っているが、

とはいっても、このリメイク版はオリジナル版に比べて、
全部が地味になっているので、あまりいう意味がないかもしれない。

オリジナル版が「豪華版」だったのに対して、
リメイク版は「スタンダード版」とでもいう感じ。

私はこのリメイク版も楽しんでいて、
二階堂ふみが素晴らしい役者だということを再認識できただけでも

このドラマが作られた価値はあるのではないかと思っているので、
「オリジナルと同じじゃないか」という意見は

口から出そうになるが、
言わないでおく(笑)。


NHK「ミストレス」

まあまあ楽しんでいるが、本筋とは関係なく、
玄理という女優と大政絢の二人が予想外の当たりだった。

玄理という人は初めて知ったが、面白い。

大政絢は本田翼と同じ頃に出て来て、
消えそうで消えなかった人だが、

このドラマで久しぶりに見たが、本田翼よりもうまいのではないか
と思いながら見ている。

本田翼はコメディーならできるので、
無理に深刻な役で使う必要はないだろうと思うが、

この大政絢はいろいろな役ができそうだ。

本筋には関係なく、役者を見ているだけなので、
このドラマについては語ることができない(笑)。


今季のドラマで一番楽しみになったのは
「ラジエーションハウス」と「わたし、定時で帰ります」である。

「ラジエーションハウス」については
第1回が終わったときに記事を書いたことがあったが、

本田翼の演技の「伝わらなさ」に関しては
相変わらずで、これだけが残念なのだが、

他のところは実にすぐれている。

特に窪田正孝のうまさが際立っているので、
彼の関わるところは、

ものすごい迫力で伝わってくる。

医者の免許も持っているのに、
放射線技師をしているというのは

現実にはあり得ない設定だろうが、
この「能力を隠している」というキャラクター設定が

窪田にピッタリで、全く力が抜けている人間だから、
普段はともするとアホみたいに見えるが、

実は天才という二つの面を完全にこなしていて、
役がはまりすぎ。

今週の回では
探偵の能力も隠していた、ということが明らかになった(笑)。

まあ医師と探偵というのは、いくら勉強していても、
観察眼がすぐれてないとダメという点で共通した職業なのだが。


「わたし、定時で帰ります」

とにかく話がよくできている。

それと役者がみんないい。

私は吉高を食わず嫌いで、敬遠していたのだが、
このドラマを見てすっかり見直してしまった。

向井理も、久しぶりで変態的な役柄ではなくて、
いい味だしているし。

ユースケ・サンタマリアの「わけの分からなさ」も
はまっている。

そもそもグレーな人間なのだが、
実は腹の中は完全なブラックかもしれない

と思わせるのが、彼のうまいところ。

中丸も、シシド・カフカというのもはまってる。

今週出て来た清水くるみも天才的な役者で
なんでもっといろいろなドラマに出てこないのか

私は不思議でならないのである。

全員のキャスティングがピッタリなのだ。

(江口のりこが中国人というのははまりすぎていて、
過ぎたるは猶及ばざるが如し、なのだが(笑)。)

柄本も、いつか崩壊するかもしれないという
危うい性格の人間にぴったりだし。


このドラマは会社という組織の息苦しさみたいなのが
非常によく出ていて、出色の出来。

全く期待してなかったのに、こういうのがあるので、
日本のドラマも隅に置けない(実に変な表現)のである。

最近私が動物動画を見ているということについては
何度か書いているが、

動物動画といっても範囲が広くて、
最初は猫動画で癒されていたのだが、

そのうちに、それとは真逆の
アフリカの「食うか食われるか」の野生動物の世界のほうに

いってしまったのだが、それは
自分でも意外なことだった。

野蛮なこととかグロテスクなこととかは
昔から大嫌いだったので、そういうことには

目を避けて、見ないようにして生きてきたのに、
なぜこの年になって、サバンナでの死闘などを見ているのか、

自分でも理由が分からないのである。

しかし、まあ、時間つぶしに漫然と見ているだけなので、
どの動物が食おうが、食われようが、何が起きようが

他人事(?)のわけで、次から次に漫然と
見流していただけなのだが、

捕食の世界というのは怨恨による殺人事件ではなく、
生きるために必要なことをたんたんとやっているだけであって、

動物界では人間が一番大規模にやっていることである。

「業者」がやっているので、
私たちの日常生活では見えないようにされているだけなのだ。

まあ、それはともかくとして。

私が一番意外だったのは
ライオンが「百獣の王」ではないことを知ったことであった。

ライオンが強いのは草食動物に対してであって、
肉食獣、たとえばハイエナのような動物に対しては

それほど強くないのである。

というか、群れで行動するハイエナは
ライオンを恐れていないのがありありとわかるのだ。

20頭くらいでハイエナたちが取り囲んで、
ライオンが身動きできなくなっていることもあった。

これなどはもうヤクザ映画そのものである(笑)。


ときどき追い詰められたライオンが、ハイエナの1頭を追いかけて、
襲いかかる(ふりをする)こともあるのだが、

殺さないように手加減しているのがわかる。

この動画を見たとき、ライオンが「百獣の王」と信じていた私の
世界観は音立てて崩壊したのであった(笑)。

ヒョウなどはハイエナの群れに襲われて
重傷を負って動けなくなっている場面があったくらいだ。

私は動物動画を見るうちに、ヒョウが好きになっていたので、
このときばかりはハイエナに怒りを覚えたのだった(笑)。

ヒョウは自分が獲物を仕留めた場合でも、
ハイエナが近寄ってくると、その場をすっと離れてしまう。

逃げるという感じではなく、
運が悪かったというように、また獲物を探せばいいや

と考えているように私には見えた。

なんとクールな動物だろうか(笑)。


ハイエナだけではない。
猿とかも、ライオンとかヒョウとかを

(あまり)恐れていないように見える。

「群れで行動している」というところが需要なのだろう。

猿は群れの一員が襲われたときに、
助けようとして、捕食者に反撃をしている場面があったが、

「助ける」というのは知能と感情が発達して
「連帯感」がないと、できないことだろう。

草食動物は群れているが、連帯していないので、
仲間が襲われても、助けようとしない。


とまあ、いろいろ述べてきたが、
もちろん、動物動画を見ながらの、私の妄想であって、

客観的な事実ではないことをお断りしておく。

漫然と見ているだけで、
これほどいろいろなことを考えさせられるとは

思っていなかった。

動物動画を見るのは、やめられそうにない。

「東京独身男子」

イケメンでモテモテの男たちが出て来て、
こじらせたとかなんとか、贅沢なことをいうドラマなんて、

全然見る気がなかったのだが、
録画されていたので、まあ1回見てみるか、と思ったのだが、

これが結構おもしろい。

主演の3人の男優については、高橋も斎藤も
あまり注目されていないときからのファンだったので、

メジャーになってしまった今となっては
あまりいうこともないのだが、

女優陣に、高橋メリージュンと桜井ユキ、
それに松本若菜まで出ているのを見て、

私は驚いてしまったのである。

この3人は、最近、何を見ても、
あまり気持ちが動かなくなっている私が、

ちょっとだけでも心を動かされる3人だったからだ。

いい役者が出ていても、ドラマ自体がつまらないと
見続けることはできないものだが、

このドラマは見られる感じ。


「インハンド」

こんなドラマが始まることは全然知らなくて、
一応見て見たのだが、

面白い。

最近、動物動画ばかり見ていて、
動物に関心を持ってきた私にとっては、

山下がやっているのが寄生虫学者で、
人間よりも動物が好きらしい変人という設定が、

もうそれだけでも興味をそそられる。

それで、山下が言ってることが、
けっこう面白いことが多いのだ。

たとえば、花粉症というのは、
人間が寄生虫と戦っている時代にはなかったものであり、

それは寄生虫と戦うことに忙しかった人間の免疫システムが
暇になったからではないか、というような意見は

科学的には証明されてはいないのだろうが、
考え方として、興味深い。

(余談だが、私は藤田という寄生虫学者の本に書いてあった
シリカが入っているという水を飲んだりしている。)

ともかく、
このドラマの珍しい設定に興味をそそられている。


少なくとも「白衣の戦士」よりはいいと思う(笑)。

あのドラマは大騒ぎしているだけで、
全然見られない。

水川あさみが出ているのに、困ったものだ。



「ラジエーションハウス」

脇役がいい役者を揃えているのだが、
肝心の主役が本田翼(だったとしたら)

さすがにへたすぎて、よく伝わってこない。
10年前の「Piece」のときは、

もう少しうまかったような気がするのだが。

あの医者の役は木村文乃あたりがやらなくては
できないのではないか。


それと、窪田はいいのだが、彼の天才ぶりというのが、
伝わりにくいのが困ったもの。

映像の解析がこのドラマのテーマらしいが、
何をやっているのか、よく分からない。

高級なことをやっているらしいのはわかるが、
もう少し、わかるようにドラマを作れないだろうか。

いや、作って欲しい。

お願いします(笑)。

最後は、単なるお願いになってしまうという、
困ったドラマである(笑)。

最近、NHKで鍼灸についての番組を
何回かやっているみたいで、

私は断片的にしか見ていないのだが、私が見たときは
米軍が戦場で痛み止めとして

簡易的な針をつかっているというのと、
それと、アフリカの何処かの国で、

結核の死亡率を下げる為に
灸をやっているというものである。

アフリカで指導していたのはイギリス人。

このアフリカの灸で特徴的だったのは
足の三里にだけやるということ。

それだけで全身の血流がよくなるのが
科学的に実証されている。

面白いのは、米軍の場合も、アフリカの場合も
鍼灸をやるに至った動機というのが、

医薬品が不足していて、西洋医学ではないモノで、
効果が出るモノを探していたら、

東洋医学に行き着いたというところだ。

前にブログに書いたことだが、
アイスマンというヨーロッパのスイスあたりで発見された

5万年前だかに生きていた人間が
足のくるぶしあたりにあるコンロンというツボに

火傷のあとがあったというのがあった。
つまりそこに灸(的なもの)をしていたということだ。

アイスマンは中国医学と関係ないのだから、
人間は本能的にツボを発見する能力があって、

そこに刺激を与えると
免疫力が高まるということに気がついていたのだろう。


私が驚くのは、米軍にしてもアフリカのイギリス人にしても
試して見て、効果があるとわかれば、

すぐに取り入れるという合理的なところである。

米軍は冷戦のとき、ソ連の地下施設を発見する為に
透視能力があるという人間を雇っていたという話もあるが、

そんなバカなことがあるわけがないと、
最初から決めつけないで、

とにかく試してみるという姿勢が
科学的というものだろう。

東洋医学で起きていることは
仏教でも起きていて、

アメリカ人は、宗教色を抜いた瞑想ともいうべき
マインドフルネスの効果を脳科学が実証することによって、

仏教の再評価の先頭に立っている。

私は最近、ロバート・ライトの「なぜ今、仏教なのか」という本と
ジャッドソン・ブルワーの「あなたの脳は変えられる」という

2冊の本を読んだが、どちらも素晴らしいものであるが、
端的に仏教をテーマとするライトの本よりも

脳科学者のブルワーの本の方が、仏教を知るには
いいのではないかと思ったのだった。

彼の本は原題が「Craving  Mind」つまり「渇愛する心」であり、
仏教というのは渇愛する心を静かにさせることが目標となっていて

それについて、これほど切実にうまく書かれている本は
珍しかったからである。

(ブルワーは薬物やアルコール、ニコチンなどの中毒患者を更生させる施設で
働いていた医師である。)

つまり現代は仏教学者よりも脳科学者のほうが
仏教について書くのにふさわしい人間になっているのではないかと

私は思った次第である。

ちなみに、私の施術でも、足の三里は重要なツボで、
私の手が自然に押しているのであるが、

なぜここがそれほど重要なのか、
理由は分からないのである。

今季のドラマが続々と終わっていくので、
一言ふたこといっておこうと思うのだが、

今季は面白いのが多くて、
ちょっとびっくりしてしまった。

なかでも「グッドワイフ」はすぐれていた。

アメリカもののリメークだそうだから、
面白さの大半はアメリカの脚本家の功績だろうが、

最後の最後まで二転三転する複雑さは
日本のドラマにはないものだ。

とはいえ、日本版も役者が優れていて、
とくに常盤貴子はこんなにうまかったっけ、

と驚いてしまったのだが、小泉をはじめ、
全員がうまかった。


「トレース」面白く見ていたのだが、
最後の最後の謎解きになって、

千原ジュニアのあまりの気味の悪さに
いささか引いてしまったほどである。

千原ジュニアが悪役をやったら、どれだけ面白くなるだろうか
とずっと思ってきたので、

その機会がやっときたと喜んでいたのだが、
「トレース」のあの役は、

気味が悪すぎて、気持ちが悪くなった。

それに彼の犯罪の動機がよく分からない。

ある男性のことが心から拭い去れないのは
一種のLGBTなのならそれでもいいのだが、

だからといって、
その人間を滅ぼそうと思うというのは

意味不明すぎる。

彼が犯罪を告白するときのあの場面は
あまりにもおぞましすぎて、

トラウマになりかかった(笑)。


「メゾン・ド・ポリス」は思った以上に
よくできていたドラマだった。

最後に登場人物全員が殺されかかるような展開になるとは
思ってなかったので、

驚きました(笑)。

このドラマの高畑光希は実によかった。
西島は相変わらずのぶっきらぼうブリを発揮していて、

それもよかった。


「3年A組」

これも最初のうちは、のんべんだらりとした
机上の空論ドラマだと思っていたのだが、

だんだんと面白くなって行って、
目が離せない展開になったのには、驚いてしまったのだった。


「絶対正義」はまだ続いているが、
この奇想天外さは、あきれかえるしかないのだが、

役者も揃っているのもあって、
結構面白いのである。


「イノセンス」

ドラマとしては私はこれが一番好きだったかも。

川口春奈がいいのはいうまでもないが、
坂口もよかった。


「クイーン」

視聴率は大爆死とか書いてあったが
結構よくできていた。

私は水川あさみが出ているから
見続けたふしもあるが、

竹内結子のキャラが最後までいらっとするので
それで必要以上に嫌われたドラマだったのではないか。

NHKの「Life」にも出ている中川大志が
かなり面白い。


「トクサツガガガ」

これもよかった。

小芝風花はいい役者だ。


と、なんだか小学生の日記のような
内容のない感想になってしまったが、

最近では、これほど面白いドラマが
そろっていたクールはなかった。


しかし、まあ、私は本当のことをいうと、
YouTubeで釣り動画とか

猫と蛇の戦いとか、シラサギとおじさんとか
動物の姿を見ているほうが長いかもしれないので、

ドラマを録画で見る時間くらいは
人間界と接触しなくては、

完全に現実との接点を失うのではないかと思いながら
ドラマを見ているのである。

3ヶ月間くらい、私の頭の中は
ハイドン一色だったのだが、

1週間位前から、ブルックナー一色になっている。

といってもほとんど5番ばかりを聞いていて、
NMLにあるものはもちろん、

YouTubeにあるものも、指揮者を違えて、
延々と聞き続けている。

前から5番は好きだったのだが、
今は極端に好きになってしまって、

5番中毒というしかない状態である。

5番というのは、おそらくブルックナーの交響曲の中でも
一番人気がないほうのグループに入っていると思われる。

ブルックナーで人気があるのは、4番とか7番とか
美しいメロディーがとうとうと流れて行く曲だと思うが、

5番はほとんど流れない。

(第1楽章のことをいっているのであって、
第2楽章はこれ以上ないというような甘美なメロディーが

流れているのだが。)

第1楽章は、音がメロディーになりきらなくて、
上下運動を繰り返しているというか、

音の塊が唸りをあげて持ち上がったり、
滝のように落ちてきたり、

そういうことを延々と繰り返しているのである。

何をやっているのか、よく分からないというのが
多くの人の感想だろう。

ところが、どういうわけか、私が好きなのは、
ブルックナーの音楽のそういう「流れない」ところであって、

5番の第1楽章ほど音楽が「せき止められている」のは
他にはない思われる。

それで不思議なのは、この曲はブルックナーが死ぬ2年前に
他の人の改訂版で初演されただけであって、

ブルックナー自身が演奏会でこの曲が演奏されようと
努力した形跡がないことである。

死ぬ2年前にやっと世間の目に触れたということは
ほとんど生前は存在していることが知られていなかったということで、

ブルックナーはほとんど秘仏のように、この曲を
隠していたというか、

演奏されなくてもいいと
諦めていたからではないか。

他の曲は、演奏されるために、
さんざん改訂していたのに対し、

5番は改訂版というのが存在しないらしいのも、
演奏されるはずがないと諦めていたのだろうし、

演奏されないのであれば、
この曲だけは、彼が書いた通りの初稿のまま

保存して置いた、ということだろう。

彼はこの曲を「ファンタスティックな交響曲」といっていたらしいが、
この表現も、最高というか、極上というか、

そういう最上級の意味もあるだろうが、それだけではなく、
幻想の中にしかないというニュアンスもあるのではないか。

演奏されなくてもいいというように感じるのも
物理的な音にならなくても、

精神的な世界に存在していれば、それでいいというような
彼の気持ちが入ってるように、私には思われる。

とまあ、
今書いてきたのは、全部、私の独断であり、妄想なのだが、

4番も8番も初稿のほうが
圧倒的に面白いと感じている私にとっては、

そう考えるほうが面白いから、
わざとそう思っている、という面もある。

5番を聞いてると、ところどころに邦楽を聞いてると
錯覚するようなときがある。

それはジャズのエリック・ドルフィーの
「You don't  know what love is」の

フルート独奏に横笛を感じるときがあるのと
似たような瞬間であるが、

間の取り方とか、音を点在させて、沈黙を
前面に出してくるところに、

西洋音楽ではないものを
感じるのだろう。

シモーネ・ヤングが4番の初稿について、
改訂版では消されてしまった

「現代性」があるといってるのも、
似たことをいってると私には思われる。

私は5番が最高に現代的だと思っていて、
いくら聞いても飽きないのである。

大人の土ドラとかいう枠で、今「絶対正義」というのをやってるが、
主演を山口沙弥加がやっているのも珍しいが、

共演者に桜井ユキとミムラが出ているのも珍しい。

このキャスティングを見ただけで、
このドラマの製作陣がヒトクセもフタクセもある曲者であることが
分かるだろう。

内容というのがまた、なくてナナクセもありそうな
変態的な筋書きである。

タイトル通りに、山口演じる主人公が
絶対正義を振りかざして、周りのものを困らすのだ。

絶対正義とは何かというのは大問題だが、
このドラマでは法律に触れるかどうかが

判断の基準となっている。

こういうと当たり前の話のように聞こえるかもしれないが、
たとえば、職場で携帯の充電をしていると、

それは窃盗罪だといったり、お遊びで500円かけていたら、
それは賭博罪だといったり、飲食したあとの5人分の領収書を

一人がもらおうとすると、それは脱税だといって、
そのたびに警察に通報しようとするのである。

当人は変なことをやっているという意識がなく、
自分は正しいと思い込んでいるのだが、

こんな人がそばにいたら、たまったものではない。

その役を山口がやっているのだが、
山口は「モンテクリスト伯」の狂女以来、

こういう狂気の役がオハコになってしまって、
しかも「ブラックスキャンダル」では主役になっていて、

今回も連続しての主役である。

まあ私は久しぶりにミムラとか桜井ユキとかが見られるので、
それだけで満足で、筋書き云々は二の次みたいなところがあるのだが、

山口が狂気の役がうますぎて、
見ていると気持ちが悪くなってくるので、

目を逸らしながら見ているのが困りものである。

こうやって、すぐに通報すると真顔でいう人間が
どうなっていくのか、

結構興味深い。


話は変わって。

テレビ東京の「よつば銀行  原島浩美がもの申す」というのは
面白い。

一時、精神不安定が伝えられていた真木よう子が
久しぶりの主演で

関ジャニの丸山がいい味を出している。

テレ東のこのシリーズはハズレがない。

前からテレビはドラマしか見ないので、
ニュース的なものはスマホニュースだけになっていたのだが、

「けもなれ」をやっているときに、
バカバカしい記事が多いのに腹が立って、

私はついにスマホニュースさえも
読まなくなってしまったのである。

だから世の中で何が起きてるのか、
ほとんど分からない状態で過ごしていたのだが、

さすがに大坂なおみのコーチ解任とか
新井浩文逮捕のニュースくらいは知っている。

それで新井だが、事件自体ではなく、
ざっと読んだ記事に、彼が夏帆と恋愛関係にあるとか

書いてあって、ちょっとビックリしたのだが、
それよりも、池脇千鶴もそうだったと書いてあったのをみて、

はあっと、私はかなり驚いたのだった。

というのは、私が新井で一番覚えている映画は
「ジョゼと虎と魚たち」という映画であって、

それに池脇千鶴が主役として出ていて
(今思い出したが、江口のりこも出ていた。)

私が日本映画の素晴らしさを再認識した
かなり記念すべき映画だったからだ。

ちなみに、「ジョゼ・・」以外では
「ストロベリー・ショート・ケイクス」も好きな映画で

そのどちらにも池脇千鶴は出ていて、
別に彼女のファンではないけど、

今どうしているのかと、気にはなっていたわけだが、
それが、新井浩文逮捕のニュースで名前が出てきて、

なんだかなあ、と思ったのだった。
悪い男と早く縁がきれてよかったね、といいたい(笑)。

それはともかく。

映画とかドラマとかの映像作品というのは、
その映画のテーマとか言いたいこととか、

そういうこととは別に、見るものの個人的な事情とかで、
変に覚えているシーンとかがあるものだ。

私などそんなことばかりなのだが、
今これを書いてるときに思い出しているのは、

「雨よりせつなく」という映画で田波涼子が
市ヶ谷の釣り堀で釣りをしているシーンなのだが、

それは「ジョゼ」が犬堂一心監督だったので、
そのつながりで「メゾン・ド・ヒミコ」を思い出し、

その映画に出ていた西島秀俊つながりで
「雨よりせつなく」を思い出したからなのだが、

まあはっきりいって、
ほとんどその映画のテーマとはなんの関係もないのである。

さらに関係ないことを思い出したが、
西島秀俊が渋谷の桜ヶ丘あたりの

エピキュラスといライブハウスあたりの坂道を
わしわしと早足で登って行った

というシーンが頭に浮かんだのだが、

これは映像で見たわけでもなく、「メゾン・ド・ヒミコ」のDVDの
副音声で犬堂監督らが話していたのを聞いただけであって、

つまり言葉から私が自分の頭の中で映像化したものにすぎない。

私が人生の一時期に、桜ヶ丘あたりを
よく歩いていて、あの辺りを知っていたから、

そういう映像化が起きたのだろう。

何がいいたいかというと、別に何もいいたくないのである(笑)。
ただ浮かんできた映像をかたっているだけなのだ。

作者が語りたかったのは、何か、30字でまとめよ、
というような国語の問題があるが、

私は昔から、そういうのが大の苦手で、
言いたかったのは、書いてあること全部だろう

としか思えないのである。
だから要約できない。

だから、のんべんだらりと
B級ドラマを見てられるのだと思う(笑)。

リラックスするために、
「トクサツガガガ」の第4回を漫然とみていたのだが、

ドラマの後半で、カラオケの場面で
トクサツソング(?)をメドレーで歌う場面になったら、

私の脳内物質が出てきたらしく、
テンションがふわっと高まり、

私は結構楽しくなってきてしまったのを感じて、
自分でも驚いたのだった。

歌だけなら、そんなふうにテンションは上がらなかっただろうが、
倉科カナ、小芝風花、木南晴香らが踊っていて、

その振り付けがけっこうかっこよかったというのも、
大きな要素だった。

私がドラマをみたり音楽を聞いたりするのも
脳内物質が出て、テンションが上がって、

一言でいえば元気になるためであるから、
その材料はなんでもいいのである。

最近は音楽は3ヶ月近く、
ハイドンの交響曲ばかり聞いているのだが、

何を聞いても面白く、
テンションがダダあがりする状態になっている。

その前にテンションが上がったのは
ベートーヴェンの弦楽四重奏で、

特にラズモフスキーの1番を聞きまくっていたのだが、
今思えば、その頃にハイドンに対する琴線ができてきた

のではないか。

というのは、私の中では
ラズモフスキーの1番にあるリズムとメロディーは

ハイドンの交響曲と確かにつながるものがあって、
ハイドンからベートーヴェンへの流れが

かなり実感として感じられるからだ。
(音楽史的には当たり前のことだろうが)

その前は「つんく」の曲だった。

その前はアンドリュー・ロイド・ウエバー。

つんくのときに、ハロプロのダンスも面白くなったのだが、
これはあくまでもつんくの曲ありき、だった。

まあそういう歴史があって、
「トクサツガガガ」のカラオケシーンを見たときに、

私は「やられて」しまったのである。