わたしは、アベル様に野望はなかったと、ずっと思ってきました。
くどいようですが、劇中で「支配しようとしている」描写はなかったのです。あくまで老師の説明の中でだけです。
劇中では“神による支配”を再び行うための粛清ではあったけれど、“アベル様による支配そのもの”の意ではなかったように思えます。
そのつもりで書いている小説なのですが、ひとつ行き詰まったものが出てきました(笑)。
一応、神話の時代から『真紅』本編のラストまで書くつもりなのですが、わたしの小説の中では、
最愛の妹アテナに会うために、数千年の時を経て復活した際、自分の死後(?)妹のアテナが地上を託され、長きに渡り度重なる幾多の邪悪から護ってきたことを知ります。
しかしその妹が護らんとする地上の人々のあまりの邪悪に満ちた姿を知り、真に落胆し、護るに値しないと滅ぼすことを決意。
アベル様は、神話の時代の関係性から、妹は自分について来てくれると信じきっていました。
数千年の時間が、妹の気持ちを違えたことを知らずに。
だから、アテナの裏切りを知った際、激しくショックを受けました。怒りより悲しみの方が深かったのです。
(だから、命を奪ったあと、悲しい顔しかしてなかったでしょ?)
ってここまで設定したまでは良かったのですが、最後まで地上を護ろうとする妹の気持ちを理解せず、地上共々滅ぼそうとしたのは何故なのか?という疑問が湧いてしまいました( ̄▽ ̄;)
もちろん映画的には、和解されては困るのでああいう展開にせざるを得ないのですが。
あんなに妹LOVEなアベル様がですよ?地上共々滅ぼそうとなさるなんて・・・普通に考えると、異常な訳です。普通なら妹から説得を受けて改心(?)してもいい訳ですから。
ハーデスに言ったような台詞を沙織さんが言えば、
「お前がそこまでして護るというのなら、今一度人間達に機会をやろう。
お前の信じる心をわたしも信じよう」
とかなんとか、アベル様なら言って下さっても全くおかしくないと思うのですよ。
その理由を説明・・いや、辻褄合わせ(笑)できなければ、話がオチ付かない(涙)。
まさか、アテナがどこまでも逆らうから、自棄っぱちになったとか・・・それじゃ、ぶち壊しになっちゃうしな(爆)。
長くなったので次に続きます。