テレビ版は1981年11月29日放映。
 こちらの作品では広川節はあるものの少し控えめで、『ミスター・ノーボディ』のテレンス・ヒルの時のような軽妙さを持ちつつ、時折スノークとMr.Booが混ざった印象がありました。
 あと、音源がちゃんとあったようで、字幕になることがなくて、聴きやすかったです♪


 広川さんは主人公・名探偵の弟のシガーソン・ホームズ(ジーン・ワイルダー)を吹き替えておられます。
 ジーン・ワイルダーがフェンシングの名手で、のっけから驚いたのはさておき(笑)、劇中では広川さん以外の方もアドリブを言っていたりします。


 例えば、モリアーティー教授の手下が操る2台の馬車に挟まれたシガーソンは、馬車の屋根に乗って、フェンシングの剣を振るって敵を撃退します。ムチ、そして手綱と断ち切られた敵の御者は馬を制することができず、おろおろするばかり。そして・・

御者「走れコータロー!」

シガ「どーなのー!」(御者の長い帽子を横半分にぶったぎる)

 母音を合わせたんでしょうかね(笑)。
 その後、シガーソンはもう一台の馬車の御者の隣に座っていた男にムチで剣を叩き落とされてしまい、御者からムチを振るわれるも、それを奪って彼を落とし、「ちょっくらお邪魔するかな」と言ってその馬車の屋根に飛び乗って男と戦うのですが。

シガ「なぁに!なぁに!なぁに!なぁに!」

と連呼しながらムチをビシッ!ビシッ!ビシッ!と(笑)。
 なんかこの台詞聴くとMr.Boo思い出すんだよな~
(*´∀`)


 広川節はこの辺にして、実はこの作品の吹替版の醍醐味は、劇中歌を声優さん達が日本語で歌っていらっしゃること!です。
 キャストを見てみると、ヒロインの声をあてていらした天地総子さんは(オバケのQ太郎!)色々歌を歌っていらした方みたいだし、他には劇中劇で歌う男性の声を、プロのオペラ歌手の方があてていらっしゃいました。
 勿論、広川さんも歌声を披露していらっしゃいます。


 わたしが気に入ったのは、広川さんと天地さんが最初と最後に歌っていたカンガルーダンスの歌です(タイトル不明)。

♡初めがスリルがあるわ
◆教えてあげよう さあ
♡楽しみね
◆心も
♡は
◆ず
♡む

か~る~く~

ピョン ピョン 
跳ぼうよカンガルー
ピョン ピョン
若さが弾む
スローなワルツは古いよ
町中が夢中な
流行りのダンスさ

ピョン ピョン
リズムに合わせ
夜の更けるまで
こんなに楽しく踊れば
太った人でも
スマートに

踊ろうよカンガルー
(楽しいダンス)
みんなで
カンガルー・ダンス!

フルバージョンはこちら。

自分で動画作っちゃいました(笑)

 多分スローって言ってると思うんだけど、自信がない( ̄▽ ̄;)
 YouTubeにも載ってないからなあ。

 ネットで、ジーン・ワイルダーはこれをやりたかったんだろうって言われてました。楽しそうに踊ってるのを見ると、納得です(笑)。
 ジーン・ワイルダー吹替作品だと『大陸横断超特急』と『ヤング・フランケンシュタイン』がまだ未見なので、見るの楽しみです♪