出番を待つ怪物ウイルス (Kappa books)根路銘 国昭
価格:(定価:¥ 1,365)
http://www.amazon.co.jp/dp/4334974392/ref=nosim/?tag=phnet-22
1997年に、毒性の強いH5N1型トリインフルエンザが初めてヒトで見つかった。発生地は香港。知らせを受けて厚生労働省(当時厚生省)は、直前にまとめていた新型インフルエンザ対策綱領に沿って現地調査やその後の調査研究を開始。元国立感染症研究所のウイルス研究者である著者は、その対策メンバーの1人だった。
調査により、トリインフルエンザがヒトに感染して大流行しなかったのは、このウイルスのすべての遺伝子がトリ型で、ヒトウイルスの遺伝子が混ざっていなかったからとわかった。トリからヒトへの感染力は弱く、単発感染にとどまっていたのだ。しかしH5N1型ウイルスの感染患者が出たすぐそばで、ヒトインフルエンザであるA香港ウイルスが発見されていたことを著者は明かし、「大流行のシナリオはH5N1単独では書けないはず。しかし交雑は時間の問題」と警告する。
最近になって「怪物ウイルス」が立て続けに出現していることについて乱開発、自然生態系の破壊、温暖化などを推定要因として挙げている。農地開発やダム建設が、未知の強毒ウイルスを呼び覚ますきっかけになっているのではないかというわけだ。ヒト天然痘はワクチン摂取で克服したが、サル天然痘がヒトへの感染力を強め、再び天然痘の被害をもたらす可能性もある、とも指摘している
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