肩甲帯離断術まであと1日。
昨日の夜も心がもの凄い不安に押しつぶされ
夜中の1時頃まで涙が止まらなかった。
結果は同じ…分かってる。
MRIとCT検査の画像を持ってどの動物病院に行っても
きっと90%以上の確率で「切断」って言葉が出てくることを。
でも私の心の中はモヤモヤとしていて、
「もしかしたら切断しなくても済む方法があるんじゃないか…」
なんて甘い考えが頭の中に芽生えていた。
こんな不安を抱えたまま海の足を切断してしまって本当にいいのか…
その時、フッと頭をよぎった。
2年ほど前に海の直腸ポリープ切除手術をしてくれた女医・E院長のことを。
E院長は腫瘍科の専門医。腕も確かだった。
今回、海の病気はヘルニアかと思い神経系が得意なT動物病院へ行ったが、
MRI&CT検査の結果、海の足の痛みは腫瘍が原因だと分かった。
そうなると腫瘍科のE院長にも聞いてみてもいいのかも…。
「セカンドオピニオンに行ってみようかな。」
きっと結果は変わらないとは思う。
けど、E院長にも「切断が妥当」と言われたら
きっぱり決心がつきそうな気がした。
しかし新たな不安も…
もし「切断以外にも方法がある」なんて言われたらどうしよう!
もちろん嬉しいことだけど、それが良い結果にはつながらず
ただただ海を苦しめて手遅れにでもなったら…それこそ最悪だ。
悔やんでも悔やみきれない。
そう考えるとセカンドオピニオンには行かない方がいいのかな…とも思ったが、
このまま明日の手術を迎えることなんて私にはできるはずもなく
旦那には内緒で朝一でE院長の病院に電話をした。
14時半に病院の予約が取れた。
E院長は私を覚えているだろうか…
病院までの道のりがとても長く感じた。
動物病院に到着。
MRI&CT検査の資料一式を看護婦さんにお渡しし、
名前が呼ばれるのをただただ待ち続けた・・・
そして14時45分、診察室に呼ばれた。
E院長 「こんにちは。お久しぶりです。
海くん、あれからちゃんとウンチ出てましたか?」
あれから2年も経っているのにE院長は覚えていてくれた。
私 「はい!あれから再発することもなく幸せに過ごしていました」
その後、E院長から海の病気の状況を最初から聞かせてほいしと言われたので
7/16に玄関の段差をおりた時にキャン!と鳴いてびっこを引きはじめたところから
明日、肩甲帯離断術をする予定になっているところまですべてお話しした。
そして話しを終えてた後、最終的にE院長の判断を聞かせてもらった。
E院長 「もし痛みがないのならまずは生検することを勧めるけど、
海くんの場合、足がつけないほどの痛みが出てるんだよね・・・
だったら痛みを取り除いてあげるためにも切断するのも間違いではないかな。
もし自分の愛犬が海くんと同じ状況になったら
私も最終的に切断という方法を選ぶと思いますよ。」
それ以外にもたくさんたくさんお話しをさせてもらい、
最後は私の心の中のモヤモヤは薄れ涙がこぼれていました。
私 「いろいろ話しを聞いてやっと決心がつきました。」
そして最後にE院長はこう言った。
E院長 「データ見る限りでは肺にはまだ転移してないと思います。
それと私の見解では悪性ではないと思います。100%とは言い切れないけど。
足を切断するのは海くんにも飼い主さんにとっても辛い選択だと思いますが、
痛みが取り除かれたことにより海くんは穏やかにも過ごせるようになるし、
それに3本足でも走り回っているワンちゃんはたくさんいるから、
だから頑張って下さいね。
もし手術が終わって落ち着いたら、ぜひ連絡下さい。」
私 「はい、連絡させていただきますね。」
最後にそう約束をして病院を後にしました・・・。
セカンドオピニオン、行って本当に良かったです。
これですべての不安が取り除かれた訳ではないけれど、
少なくとも朝までの不安に満ちた私ではなくなっていました。
会社から帰宅した旦那にもセカンドオピニオンのことを話しました。
「実は、俺ももう1人くらい他の先生に話しを聞いておけばよかったと思っていたから、
良かったよ、それ聞いて気持ちの整理がついたよ」・・・と。
明日、海は4本足から3本足のダックスになってしまいます。
15歳という老犬の海にはかなりの負担になることは間違いないでしょう。
でもこの先、死ぬまでケージの中で痛みと闘い続けるよりも
痛みから解放されて生き生きとした目で毎日を生きてくれるだろうと、
私達はそう信じています。
海の足が3本になっても、ママが200%サポートするから大丈夫だからね。
だから1日でも長く生きてママ孝行してね♡