6月17日の04:32に受信した Amazon を名乗る迷惑メール
以下のメールは 6月17日の04:32 に受信した 【重要】お支払方法に問題があり、プライム特典をご利用いただけない状況です と題したメールです。
上記のメールで注意しないといけないのは、①と②と③の箇所です。
①は、Amazon <ulgus@wm.pdx.ne.jp> と記述されえていますが、アマゾンの場合 wm.pdx.ne.jp のようなドメインで送信してくることは無く amazon.co.jp もしくは amazon.jp もしくは amazon.com もしくは ***.amazon.co.jp のドメインで送信してくるので、これは明らかに疑うべき不正な差出人です。
wm.pdx.ne.jp は Willcom (ウィルコム) で提供していたドメインですが、現在はサービスを終了しています。
すでにサービス終了しているドメインなのに、アマゾン からのメールのドメインに何でこれを使っているの??
一発でアウトだってわかるじゃん。アホくさっ・・・ ww
②はクリックを促すためのリンクですが、この文字列に設定されているリンク先のアドレスを確認してみると、https://amazon.f831.com/L****p のURLが登録されていました。
アマゾンのURLは https://www.amazon.co.jp/ もしくは https://**.amazon.co.jp/ が正規のURLなので、これは明らかに疑うべきURLです。
amazon.f831.com と云うURLの発信先を調べてみると、IP アドレスが172.67.128.129で、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ にあるデバイスに Cloudflare, Inc. と云うISPが割り当てしたアドレスのようです。
amazon.f831.com は、このアドレスを使用しているか、このアドレスが割り当てられたデバイスに接続して使用してるみたいですね。
③はクリックを促すためのリンクですが、この文字列に設定されているリンク先のアドレスを確認してみると、https://icbrurepzyojxmkf.jp.sendgrid.net/ls/click?upn=u******************************************r-2*************************************************O-2*********************************C-2*******************************************************g-2********************************************************c-3*****************************************f-2*************************************************a-2****************************L-2*****************************************************w-2********************************************y-2****************************************j のURLが登録されていました。
アマゾンのURLは https://www.amazon.co.jp/ もしくは https://**.amazon.co.jp/ が正規のURLなので、これは明らかに疑うべきURLです。
icbrurepzyojxmkf.jp.sendgrid.net と云うURLの発信先を調べてみましたが、このドメインはインターネット内に存在していないようですので既に削除されたかインターネットに接続されていないようですのでアクセスできません。
メールのヘッダーを確認してみると "ulgus@wm.pdx.ne.jp" が送信者のようなので、 差出人(送信者)名 (ulgus@wm.pdx.ne.jp) と合致しています。
メールのヘッダーから送信元を確認すると wm.pdx.ne.jp から送信されていて、送信元のIP アドレスを確認すると 42.6.177.187 で、中国の遼寧省葫芦島(フルダオ)市 にあるデバイスに China Unicom Liaoning Province Network と云うISPが割り当てしたアドレスのようです。
中国ではICANNから割り振られたグローバルIPアドレス(42.6.177.187) に Willcom (ウィルコム) で既にサービスを終了しているドメインである wm.pdx.ne.jp と云うドメインに紐づけて使用することができるようですね。
このメールの送信者は、このデバイスを使用しているか、このアドレスが割り当てられたデバイスに接続して送信してるみたいですね。
この様なメールを受け取ってもクリックを促すためのリンク( "アカウントの詳細を確認する" や "ログイン" などの文字列)を絶対にクリックしないで即削除しましょう。
Amazon.co.jpでは "アカウントのセキュリティを強化するため、2段階認証を有効にしていただくことを推奨しています。" と注意喚起しているので、2段階認証にするように設定したほうがいいと思います。
どうしても気になるのであれば、https://www.amazon.co.jp/ に直接アクセスして確認しましょう。