マルニ木工 | 飲・水・思・源・2

マルニ木工

 

 午前中、マルニ木工の千葉氏が来所。先日マルニさんで行われたミラノ・サローネレポートセミナーを釣行させて頂いたので、営業に来て頂いたようです。

 

 マルニさんとは2007年のミラノ・サローネ・サテリテに私が出展した時にマルニの会場を訪れた時に営業の方にご挨拶させて頂き、その後展示会のお便りなどは頂くもあまり絡みはない状況でした。インテリアコーディネーションでクライアントに家具をおすすめするにも、JIPATで付き合いのあるメーカーさんのほうが気心がしれていて頼みやすいこともあり、またマルニさんの家具がやや高い割にプッシュするポイントが分かりにくいこともあり。。。しかし先日のショールームでのセミナー中、深澤直人デザインのHIROSHIMAの椅子に座らせてもらい、その滑らかな木肌の良さを改めて素晴らしいと感じました。機会があればぜひスペックしたい椅子ですね。

 

 

 カタログを拝見しながら、マルニ木工さんと深澤直人さんやジャスパー・モリソンさんとの馴れ初めをお聞きしました。私がマルニさんを知った切っ掛けは、確か2005年頃黒川雅之さんがプロデューサーでnextmaruniシリーズを発表した時だったと思います。

 12人のデザイナー(アルベルト・メダ、安積伸+安積朋子、ハッリ・コスキネン、ジャスパー・モリソン、植木莞爾、妹島和世、黒川雅之、ミカエル・デ・ルッキ、深澤直人、内田繁、八木保、ショーン・ユー(国際コンペ受賞者)、以上上記写真の左からの椅子のデザイナー)が夫々椅子を作って発表する企画(今調べた所、このサイトが見つかりました。写真もこちらから)があり、当時注目されていました。この12の椅子はどうなったのか気になったのですが、今販売しているのは妹島和世デザインのラビットチェアのみだそうです。

 その後深澤直人氏とマルニがタッグを組み、2008年よりHIROSHIMAシリーズの家具を生み出していきます。上記の企画の時、椅子のデザインをする前にまず広島まで工場を見学に来たのは深澤さんとジャスパー・モリソンさんだけだったそうで、そのような所から信頼を得たのでしょう。深澤さんも木製の家具のデザインをそれまであまり手がけていなかったため、興味があったようです。

 

 ついつい話し込んでしまいましたが、こうして営業の方が自社を熱く語って頂けると信頼できますね。

 

 

黒川哲志建築設計事務所HP:https://www.kurokawadesign.com