Shared Creativity RCRアルキテクタス講演会 | 飲・水・思・源・2

Shared Creativity RCRアルキテクタス講演会

 

 東大の安田講堂にて、今年のプリツカー賞を受賞したスペインの建築家ユニット・RCRアルキテクタスの講演会「Shared Creativity」を聴講。RCRアルキテクタスはラファエル・アランダ、カルマ・ピジェム、ラモン・ビラルタの3人のカタルーニャ人によって設立された設計事務所で、3人の生まれ故郷であるジローナ県オロットをベースとして活動されています。

 今年はプリツカー賞の授賞式が東京の迎賓館で行われました。それに伴う来日で実現したのであろう貴重な講演会です。

 

 

 18:30開始で17:50に安田講堂についたら長蛇の列。定員千人だというのにギリギリで講堂に入れず、回廊にてモニターでパブリック・ビューイングさせてもらいました。しかも講演はスペイン語で、翻訳機なし。先程聴講と書きましたが、彼らが何を話していたのかは残念ながら分かりませんでした。


 それでも画面に映るとても美しいスライドを見ているととても刺激を受けました。ランドスケープと一体となった建築の在り方は、両立しがたい地域性と普遍性の一致を体現しているかのようでした。話は先日のグレン・マーカット氏の講演と同じように彼らのベースである郷里の風景から始まり、元鋳造所を改装した彼らの事務所での日常の風景へと続いていきました。自分の作ろうとしている建築は、出自や自身の暮らしている環境から生まれるものです。それを整理し整えていく必要性をまず感じました。

 

そして改修工事が終わった安田講堂の天井も美しかった。

 

黒川哲志建築設計事務所HP:https://www.kurokawadesign.com