千と千尋の神隠し | 飲・水・思・源・2

千と千尋の神隠し

 

 先日の「崖の上のポニョ」に触発されたのか、妻が「千と千尋の神隠し」のDVDを借りてきたので観賞。面白いのはやっぱり物語の舞台となる「油屋」の日常の風景です。大きな建物の中に温泉があり、それに付属する疲れを癒すための施設がある。最近のスーパー銭湯の様な妙にアミューズメント化された空間ではなく、日本建築の持つ開放性を活かした閉塞感のない空間。
 油屋の建築デザインは「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」とされていますが、道後温泉本館の座敷の気持ち良さを思い出します。

 ところでこの映画のメインコピーは、糸井重里による「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」という川端康成を彷彿とさせる(?)フレーズだったそうですが、個人的には三波春夫の名言「お客様は神様です。」を援用したセンスに脱帽(w)