名古屋 | 飲・水・思・源・2

名古屋

 愛知県筑紫会主催の第8回建築コンクールの公開審査を聴講に、名古屋へ。今年のテーマは「時間の建築」。地域性を表した文化的な時間の象徴としての雁木を持ち、時間の経過とともに成長していくコンテナ建築という視点で昨年竣工したフルサットを応募していたので、審査員に同評価されるか期待していたのだが、審査ではほぼ触れられず。余った時間があったので質問してみた所、コンセプトが直球過ぎた点(実施作だけではないのでコンセプチュアルな提案の方が受けていた面もある)、また地域性もあったので木の梁を使いゴツく仕上げたところも逆効果だったらしい。そこに異論はあるけれども、こういう審査会ではある一点に絞ったプレゼンが求められるので仕方ない。

 

 会場となった名古屋都市センターのある金山駅前のショッピングモール、安普請の建物にカラフルな垂れ幕でお化粧をしている。名古屋という大都市の休日の駅前なのでそれなりに人がいたが、さらに地方ではもうこういう開発の仕方では通じないだろう。

 

黒川哲志建築設計事務所HP:https://www.kurokawadesign.com