今日は朝から、心の奥がずっとざわついていた。


その理由は、はっきりしている。

私は今日、裁判所に行って**CPO(Civil Protection Order/接近禁止命令)**を提出した。


同じビルに住む男性にCPOを申請した


私が住んでいるアパートの2階に住む男性。

ここしばらく、何度も気持ち悪く近づかれたり、無言で距離を詰めてきたりすることが続いていた。


ずっと無視しようとしていた。

「このままフェードアウトしてくれればいい」と思っていた。

でも、6月11日。娘と一緒にいたとき、彼が手を差し出してきた。

娘もそれを見て「危ない」と感じるような空気だった。


その瞬間、私は決めた。

「本気で、守らなきゃいけない」と。


ずっと逃げてきたけど、もう逃げない


実は、昨年11月に警察から「CPOを出した方がいい」と言われたことがある。

でもそのときの私は「面倒だな」「何も起きなければいい」と動かなかった。


けれど、毎朝のジャーナルで、

私の中の“インナーチャイルド”がずっと言っていた。


「お願い、もう見捨てないで」

「守って。ちゃんと守って」


だから私は今日、裁判所に行った。

怖かった。でも逃げなかった。

自分のために、自分を守るという行動をとった。


だけど、そのあと別の痛みが押し寄せてきた


仕事に戻り、みんなでランチをした。

そこにいたのは、以前、入社当初に心が弱っていたある女性。


彼女はかつて、女性上司のことを「嫌い」と何度も言っていた。

そのたびに私は彼女の話を聞いて、励まして、支えてきた。


でも今、彼女と上司は仲良く笑い合っていた。

私との間にあったやりとりなんて、なかったかのように。


私は、ただの通過点だったのかもしれない。

用が済んだら捨てられる“便利な人”だったのかもしれない。

そんな気持ちが、胸に刺さった。


家族の話題で、心が崩れた


ランチ中、他の同僚たちは家族の話で盛り上がっていた。

パートナーとの日常、子どもの学校、実家のサポート……

あたたかくて、幸せそうな会話。


でも私は、黙って聞いているしかなかった。

なぜなら、私は今、家族との間で法的なバトルをしている。

そして、もともと生まれ育った家族も、愛情とは程遠い、めちゃくちゃな環境だった。


「家族」という言葉が、私にとっては優しさではなく、

痛みと孤独とトリガーでしかなかった。


それは「アバンドメント・メランジ」だった


この胸がかき乱されるような感覚。

それは、CPTSD(複雑性PTSD)の専門家ピート・ウォーカーが名付けた

**「アバンドメント・メランジ(Abandonment Melange)」**という状態だった。


ただの寂しさではない。

怒り、悲しみ、無力感、孤独感、恥、虚しさ、絶望。

それらがごちゃ混ぜになって、一気に押し寄せてくる感情の嵐。


私たちCPTSDを持つ人間にとっては、

それが「突然」やってくる。

そして、それはたった一日で終わるものではないこともある。


私はかつて、アバンドメント・メランジに数ヶ月飲み込まれた


何もしてないのに疲れて、

人の目が怖くて、

誰にも選ばれないような気がして、

毎日が苦しかった。


朝起きても心が重くて動けなくて、

ちょっとした会話やSNSの一言にまで傷ついて、

「私はここにいていいのか」と思う日々が、何ヶ月も続いた。


それがアバンドメント・メランジだった。


でもその頃の私は、

それに名前があることすら知らなかった。


名前を知ること、それが回復のはじまりだった


ピート・ウォーカーの本で「アバンドメント・メランジ」という言葉を知ったとき、

私は涙が出るほどほっとした。


「これか……」

「これだったんだ……」と。


ただの“私の性格の問題”でも、“弱さ”でもなかった。

「過去の傷が、今に反応している」——そうわかっただけで、

自分に対する見方がガラッと変わった。


そして不思議なことに、

名前がつくと、少しずつ向き合えるようになる。


今では、今日のように嵐が来ても、

1日の中でちゃんと戻ってこれるようになった。

そういう自分を、私は静かに誇りに思っている。


同じように揺れている誰かへ


もしあなたも、「なんでこんなにしんどいのか分からない」っていう日があったら、

それは「アバンドメント・メランジ」かもしれない。


それはあなたの弱さじゃない。

あなたの奥にある、「見捨てられた記憶」が反応しているだけ。

だからどうか、そんな自分を責めないで。


感情の嵐は永遠じゃない。

ちゃんと戻ってこれる。

私たちは、自分を守ることができる。




今日の私は、「逃げずに、自分を守った」。

それだけで、十分すぎるほど、よくやったと思っている。


ソフィア

自分を守る!