弁証法的論理学とは何だろうか。
形式論理学との違いは何だろう。
形式論理学は基本的に数学の集合論及びその延長のようなものである。
そこでは、概念の内容とは関係なく成立する法則を明らかにする。
例えば、人類は哺乳類だが、「人類は魚類である」と仮定することもできる。
それを前提にすれば、「私は人類である。したがって、私は魚類である。」は、形式論理学的に正しい推論である。
しかし、前提が誤っていれば、形式論理学的に正しくても無意味である。
このような形式論理学の欠点を補うものが弁証法的論理学ではないだろうか。
弁証法的論理学は、抽象的な概念の実質的な関係を明らかにする論理である。
本質と現象、内容と形式、質と量、原因と結果、必然と偶然、主観と客観、自由と必然、普遍と特殊、など、の対立概念とその相互浸透性を明らかにし、
これらの概念の実質的な関係を論理として組み立てるものではないであろうか。
そもそも言語とは何か、概念はどこから来るのか、現実世界とどう関わるものなのかをも明らかにする必要がある。
それは、哲学と一体のものであり、科学とも切り離すことができない。
弁証法的論理学において「私は魚類である」のような正しさはあり得ない。