John Searleは、「量子力学的不確定性はRandomnessを与えるだけで、自由を与えない」と言っているが、果たしてそうであろうか。

しかし、私は、量子力学的不確定性こそ、未来の不確定性を証明するものであり、自由意志を成立させる根拠を与えるものではないかと思う。

我々の自由意志や意識と、量子力学的不確定性とは、作用反作用の関係にあり、微妙なバランスの上で成り立っているもののように思われる。

我々の意識は、自己の完全なコントロールの下にあるものではない。一方、完全に無意識にコントロールされているものでもない。意識に次々に浮かぶ様々な心の動きは、意識でコントロールできるものではないが、一方では、一定の範囲内で、意識的に一つのことにある程度集中して考えることもできる。

意識によって完全なコントロールができなければ、自由意志ではないとするのも誤りである。
我々の意識の働きは、我々が、日常において感じるままの在り方をしているのであって、それ以上でもそれ以下でもない。

自由意志は心の完全なコントロールではあり得ないし、そうある必要もない。

量子乱数発生器が、熱狂するサッカー場などで、通常と異なる挙動を示すと言われるが、それが事実であるならば、人間の意識が量子の状態に、影響を及ぼしていることの証明のひとつとなるであろう。
このような人間の意識が量子の状態として営まれ、意識と量子状態が作用し反作用することにより、意志が形成され、肉体の運動を引き起こすのではないのか。