TEDで次のようなLectureを聴いた。
要点は2つである。
(1)意識は根源的なものである。
すなわち、意識は、時間、空間、物質と同様に、世界を構成する基礎となるものである。
(2)意識は普遍的なものである。
上記(1)と同様だが、意識は人間の脳、動物の脳によって突然生まれたのではなく、生物が誕生した瞬間に生まれたわけでもない。エネルギーや素粒子にまで遡る物質そのものに、それを構成する機能が備わっている。
これは、精神や自由意志に関する、私の考え方に非常に近い。
「panpsychism」(「汎心論、汎心主義」(「汎神論」ではない))という用語を使っていた。
生物無生物を問わず、すべてのものの中に霊が宿っているという、アニミズム(animism)と混同される恐れがあるが、全く異なる。
物質に備わっているのは、高度な精神や意識を生み出す機能であり、萌芽であって、精神や意識が宿っているのではない。
「コンピュータは情報を統合して処理しているから、意識を有する」言うのは、表現の問題かも知れないが、疑問である。コンピュータは高度な情報処理するのは確かだが、物質の自己組織化により、生まれた意識現象ではないので、生物や人間の意識とは、性質の異なった形の情報処理システムである。
人間を超えた意識、例えば会社や国家、が存在するかについても、わからないと言っていたが、
わたしはそのような意識は存在しないと思う。
生物的個体を超えているので、やはり生物や人間の意識とは、性質の異なった形のものであり、
同一視はできない。
企業をはじめ、様々な機関は、個々の構成員の意志とは別の意志があるかのように、
自身の論理で動いているように見えることもあるかも知れない。
しかし、構成員の意思とは独立した動きをすることと、別の意識が存在することとは、やはり区別されるべきではなかろうか。企業の倫理は、やはり人に帰すべきものである。