愛国心と自己を愛することは共通するところがあります。

自己を愛する気持ちと、利己心とは区別すべきです。
自分を大切にすることは、自分を愛してくれる人々の愛に応えることでもあります。
自分を愛することのできない人間は、他人を愛することはできません。
自暴自棄になった人が、他人を愛するでしょうか。

自分を愛する気持ちがあり、他人も同じはずであると思えるからこそ、お互いに大切に思う気持ちが生まれるのではないでしょうか。

愛国心も同じです。「愛国心」という言葉は、戦前戦中の全体主義によって汚されてしまいました。

しかし、国を愛する気持ちは否定されるべきものではないでしょう。
国とは、国家体制や政府のことではありません。政府の言う「愛国心」はこのことを敢えて曖昧にしているように思えます。

日本には独特の自然や文化、伝統があり、独特の国民性を持っています。
長所もあれば短所もあるでしょう。個人についてと同じく、短所も認めつつ、長所を伸ばすことにより補うべきでしょう。

国を愛する気持ちは、国粋主義や国家エゴとは区別しなければなりません。
他国の人々がそれぞれの国を愛する気持ちを理解するには、自分の国を愛する気持ちが必要ではないかと思います。

他国の人々を口汚く罵る人々は、愛国者ではありません。自分の国を愛するだけで、他国の人々の国を思う気持ちを理解できない人々に「愛国心」を語る資格はないでしょう。他国の人々の国を思う気持ちを理解できる人こそ、真の愛国者になり得るのだと思います。