内容とは、中身のことであり、例えば手紙を例にすると、伝えたい情報が内容に相当します。時候の挨拶であったり、ラブレターであったり、借金のお願いであったり、苦情を伝えるものであったり、伝えたい気持ちが内容です。

形式とは、その内容のもつ形です。手紙の例でいうと、便箋の色や紙質、文章は手書きかワープロかはもちろん形式です。さらに伝えたいことをどのような文体で伝えるかも形式ということができます。

内容と形式は独立したもので両者は影響を及ぼしあわないように思えます。しかし、文章の中身に関することでも、どのような順序で話を進めるかも、見方によると、形式的なものということができます。このように考えると、内容と形式その線引きも結構難しいということができます。

また、形式がメッセージを持つこともあります。例えば、名文に仕上げたラブレターを、センスの良い便箋と封筒で送るのと、チラシの裏を使ったもので送るのとでは、同じ内容を持つと言えるでしょうか。また、誰かの葬式にぼろぼろのジーンズをはいて行くのと、とりあえず身なりを整えていくのとでは同じだということができるでしょうか。誰だったか忘れましたが、「結婚、葬式など人生において最も重要な出来事において、形式が大事である」という意味の言葉がありました。