精神面の弱さ、私自身子供の頃から自覚しているもの。
そのために、様々に失敗してしまったこと、成し遂げられなかったことがある。
私は実はテストには滅法強い。それも自覚している。本当にテストのときにだけ高い集中力を出すことができていた。
大学院の入試では成績優秀で奨学金までもらうことが出来た。
しかし、人生で最も重要なテストかもしれない大学入試では、浪人の末、第一志望には合格できていない。これも精神面の弱さが及ぼした結果の一つだと感じている。
その弱さというか、脆さというか、そういったものは長年の読者の皆様にはバレていることも多く、時々それを指摘されたり気遣われたりすることもある。
メンタルが強ければ、おそらくはもっとたくさんの成功を修めることができたと思う。社会的地位も高かったのかもしれない。
しかし、仮にそうなっていたとすると、成功の傍にある陰に気付けない人間になっていただろう。
大学受験の不合格があったからこそ、私は受験生の痛みを分かち合うことができる。決して私は損切りしない。出来ない受験生を諦めない。出来ないやつを損切りして、出来る者だけを育てていった方が成功者を生み出すことが出来るし、自身の実績も伸びると思うが、それを潔しとはしていない。
私という弱い人間があなたという弱い人間を支え、弱さを認めて世の中の弱さと向き合える人間を育んでいける。
私は今でも毎日自分の弱さと戦っていて、痛い想いもすることがある。ただそれは、自分がこの世界に生きている証左であるとも感じる。
いかりや長介さんの話