ブログ更新をお休み中なのですが、今日の出来頃は書き残しておかないといけないでしょう。
私立医学部の補欠繰上りは、原則的に3/31が最後です。今年は3/31が日曜日なので、4/1まで回るかもしれませんが。
浪人するか合格できるかの最後の一葉が決まっていきます。
今日はとんでもないことが起こりました。
私が担任していた生徒です。若干数学に弱さはあるものの、英語は強く、理科もまとまっている生徒でした。私はどこかの医学部に合格することはまず間違いないのではないかと感じていました。というよりも、うちの予備校の先生の中で、彼が合格しない結果を想像した先生はいないでしょう。
実際に彼は、初戦の愛知医科から一次合格を持ってきました。しかし二次試験の結果は補欠合格で補欠順位も良くないものでした。そして彼はなかなか歯車が合いませんでした。合格するためには英語・数学・理科二科目のすべてが揃わないといけませんが、毎回何かが揃わないのです。いつか揃うはずと信じながら、結局なかなか揃いませんでした。
結果として全敗。中堅処と言われる私立医学部からも、何一つ合格の声は聞こえませんでした。
そして本当に最後、私立医学部の御三家の一角、日本医科大学の後期試験。もうここまで来ると、どれくらい難しいのか分からないレベルの試験です。日本医科の前期は偏差値70ですが、後期はどうなのでしょう。おそらくもっと難しいと思われます。
ここでも彼は、「数学が難しかった」と言っていましたが、補欠候補をもぎ取ってきます。しかし、その順位がまた微妙なのですよね。もうこうなると神頼みしかありません。彼も私も、受験の神様に祈願しました。ここがダメならば、もう一年が決定です。
そして本日、願いが届きました。追加合格のお知らせが、彼の元に届いたのです。
私立医学部受験をご存じない方からすると、この事実がどのくらい現実離れしたものなのか、分からないかもしれません。
彼の受験結果をまとめると、おそらく誰も信じられないようなものとなるでしょう。
彼からその知らせをもらったとき、私は背中が震えて受話器を落としそうになるくらい気持ちがいっぱいになりました。ほっとしたわ。
こういう喜びのときのために私達は仕事をしているのだけれども。今回の彼の入試は、入試コーディネータとしては再精査する必要があるわ。もっと、うまくやれるルートはなかったかな。
いくた