来たる3/10 3/17は、医学部生による、医学部受験セミナーを行うことになっています。
普通に順調に受験期を過ごしてきた人はいません。普通の受験よりも厳しい局面を勝ち上がってきた人を呼んでいます。
講演会は今年で4回目なのです。毎回感じることがあるのですよね。
”医学部受験が難関なことには意味がある”
医学部へと巣立っていった彼等彼女等は本当に立派な医学部生となっています。こういった学生が未来へと巣立つためのサポートが出来たということが、私の仕事のモチベーションとなるくらい。だからこの講演会を開催することは、来場される方の参考としていただきたいということもありますが、私自身が楽しみにしているものでもあります。
もし、医学部入試がそれほど難しいものではなかったら・・・医学部が割と易しく入学できるようなものであったら・・・私の教え子達は、こんなに素晴らしい医学部生になれたでしょうか?充実した医学部生活を送れたでしょうか。
医学部入試が難しいということ・・・未来の医療を支える人達に厳しい障壁を与えること、それには大きな意味があると思います。やはり医学部入試は難関でないといけないと思うのですよね。
医学部の勉強は大変なものだと聞きます。勉強量としては、受験生のときよりも多いと言われています。しかし、医学部生はそれに対峙しても、楽しそうですよね。なぜ楽しそうなのか。
受験生は未来が不確定な状態、未来への道が閉じた状態、五里霧中の状態です。勉強の大変さだけではなく、精神的なつらさを感じることになります。
対して医学部生は勉強の大変さはあるでしょう。しかし、未来へと開けた状態での学問の道です。その部分が受験生とは異なるものです。受験生のときに、厳しい気持ちで勉強を続けた歴史とそれを乗り越えた実績があるから、医学部生としての道が楽しいものとなるのでしょう。
医学部生としての勉強も、医師としての修行も、決して楽なものではないと思います。しかし、それを支えている一つの礎は、この厳しい入試ではないかと。毎年のセミナーでの医学部生の話を聞いて、感じているところです。
いくた
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